シンガポール航空

シンガポールのフラッグキャリア航空会社

シンガポール航空(シンガポールこうくう、英語: Singapore Airlines (SIA) , 中国語: 新加坡航空公司(新航)マレー語: Syarikat Penerbangan Singapuraタミル語: சிங்கப்பூர் ஏர்லைன்ஸ்)は、シンガポールのシンガポール・エアラインズ・リミテッド[1](SIA: Singapore Airlines Limited)が運営する航空会社である。

シンガポール エアラインズ リミテッド
Singapore Airlines Limited
シンガポール航空のエアバスA380-800
種類株式会社
市場情報SGX:C6L
本社所在地シンガポールの旗 シンガポール
25 Airline Road
Airline House
Singapore 819829, シンガポール
設立1947年
業種サービス
法人番号7700150003048 ウィキデータを編集
事業内容空運業
代表者Goh Choon PhongCEO
資本金12億8260万シンガポールドル
従業員数14,729名 (2017/2018会計年度)
決算期12月末日
主要株主テマセク・ホールディングス(54.91%)
主要子会社スクート・タイガーエア・プライベート・リミテッド(SCOOT)
外部リンクhttps://www.singaporeair.com/
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シンガポール航空
Singapore Airlines
IATA
SQ
ICAO
SIA
コールサイン
SINGAPORE
法人番号7700150003048 ウィキデータを編集
設立1947年 (Malayan Airwaysとして)
ハブ空港シンガポール・チャンギ国際空港
マイレージサービスクリスフライヤー、PPSクラブ
会員ラウンジシルバークリスラウンジ(SilverKris Lounge)
航空連合スターアライアンス
親会社テマセク・ホールディングス
保有機材数113機
就航地66都市
本拠地シンガポールの旗 シンガポール
代表者Goh Choon Phong (CEO)
外部リンクhttps://www.singaporeair.com/saa/ja_JP/
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Airline House - シンガポール航空の本部

概要

イギリス・スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている[2]

シンガポールを代表する大企業の一つで、シンガポール・チャンギ国際空港ハブ空港とするシンガポールの「フラッグ・キャリア」である。またアジアのみならず世界でも有数の規模を持つ航空会社でもある。

シンガポール本国への航空需要の他に、乗り継ぎ客(特にヨーロッパオーストラリアニュージーランドを結ぶカンガルールートの利用者)を重視した路線設定を行っている。一般客にはIATAのコードであるSQと呼ばれることが多い。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[3][4]

沿革

マレーシア・シンガポール航空のコメットMk.IV
ブリティッシュ・エアウェイズのシンガポール航空塗装のコンコルド(ヒースロー空港、1980年代
ボーイング777-300ER型機のビジネスクラス座席。横1-2-1列でこのクラスでは最も広く、背もたれを前に倒すとベッドになる。2008年9月撮影
  • 2008年5月15日 全席新型ビジネスクラス(A380、777-300ERに搭載されているシートと同タイプ)100席仕様に改装したエアバスA340-500をシンガポール - ニューアーク間で運航開始。
  • 2008年5月20日 シンガポール - 成田にA380が就航開始。この日は、成田国際空港開港30周年でもある。シドニー線やロンドン線でも見られたようにこの日のみ便はSQ636/637で、21日より通常運航でSQ638/637で運航が開始された。SQ636の就航当日は関東地区の天候が荒天だったため、中部国際空港ダイバートした。2時間ほどの駐機後、再び成田国際空港へ向かい、定刻より4時間遅れで同空港に着陸した。折り返しとなるSQ637便は1時間半ほどの遅れで成田国際空港を離陸した。乗り入れ初日は就航記念行事が予定され、一時は大幅な遅延のため中止が決定したが、結果として行われた。
    これに先駆け4月16日から20・22日まで、A380の最新機内設備が赤坂サカスにて一般公開された。
  • 2008年9月21日 シンガポール-ニューアーク線に続き、シンガポール-ロサンゼルス間のノンストップ便も全席新型ビジネスクラス100席のエアバスA340-500で運航開始。
  • 2009年2月16日 シンガポール - クアラルンプール、シンガポール - ジャカルタにエアバスA330-300が初めて投入された。このエアバスA330-300は順次、ブリスベンパース中部国際空港アデレード、大阪の各線に投入される。同時に、初期に導入された777-200の退役を進める。
  • 2012年3月25日 メルボルン→シンガポール線のSQ238便を最後に747-400が旅客便としての定期運用を終了。
  • 2012年4月6日 シンガポール⇔香港(往路便:SQ747/復路便:SQ748)間で747-400がラストフライト[5]。同便をもって同社の747旅客便として39年間の運航の歴史に幕が閉じられた。これにより、同社が所有するボーイング社製の旅客機は、双発機のみとなった。
  • 2016年3月2日 次期長距離運航機材として発注していたエアバスA350-900を受領。
  • 2018年3月25日 ボーイング787-10(初号機:9V-SCA)を受領。シンガポールへのフェリーフライトでは、一旦関西空港へ立ち寄る形で飛来した。同年5月3日にシンガポール - 関西線のうち1往復(SQ618/SQ619)で初就航[6]
  • 2021年5月6日 子会社のシルクエアーを吸収合併。シルクエアーが保有していたボーイング737-800及びボーイング737 MAX 8は全機シンガポール航空に移管される。

コードデータ

保有機材

保有機の就航年数は7年と世界的にも低い。これは同社が最新鋭機材を積極的に導入している結果、使用機材の退役が早いためである。

またシンガポールという都市国家の宿命上、国際線のみの運航となり、保有機も多くが広胴(ワイドボディ)機となる。

シンガポール航空の搭載エンジンは、ボーイング777を導入以降ボーイング777-300ERや777-9の様にエンジンを選択できない機材を除き、キャセイパシフィック航空などの英国系の航空会社と同様に多くロールスロイス社製トレントを採用(A330-300・A340-500・A380-800・B777-200/200ER/300は全機材ロールスロイス・トレントを搭載)していて、シンガポール航空のロールスロイスエンジンの採用率はきわめて高い部類になる。

2012年9月からエアバスA380で機内インターネットを開始。その後ボーイング777-300ER等にもサービスを展開している[7]

運航機材

2024年1月現在[8][9]

機材保有数発注数座席数備考
UFJSY
エアバスA350-900562[10]--4224187253最大のオペレーター
40-263303
エアバスA350-900ULR7---6794-161北米直行便専用
Ultra-Long Range(超長距離)仕様[11]
エアバスA380-80012-12-8636245379
6-7844343471
ボーイング737-8007---12-150162子会社のシルクエアーから移籍
ボーイング737 MAX 81613--10-144154
ボーイング777-300ER23--44828184264
ボーイング777-9-31データなし2025年以降導入予定
ボーイング787-10229--36-301337ローンチカスタマー
世界最大のオペレーター
シンガポール航空カーゴ
エアバスA350F-7貨物ボーイング747-400Fを置き換え予定[12]
ボーイング747-400F7-貨物エアバスA350Fに置き換え予定
ボーイング777F5-貨物DHLアビエーション向けに運航
15562

退役機材

画像

新機材の積極的導入

同社は、機材の更新に積極的でボーイング777-300ER787エアバスA380A350等の最新鋭機を積極的に導入している。また、シンガポール航空は2009年から2010年までに、エアバス社からエアバスA330-300型機19機を、リースで導入している。A330型のリース契約は、A380型の引き渡し遅延に伴う供給不足を補う為、エアバス社がシンガポール航空に対する補償の一環とされている。また、A350-900XWB型機を20機発注し、同時に同型機を20機オプション発注した。

シンガポール航空のシートTV(オンデマンド式)は、すべてパナソニックアビオニクス社製。ボーイングB777-300ER・エアバスA330-300・エアバスA380-800に搭載されているものはeX2という最新鋭のものであり画面をタッチできるもの。ファーストクラスの画面は20インチ以上と破格である。全席にユニバーサル対応のパソコン電源があるのも大きな特徴。今後、B777-300ER19機について、2015年から2016年の計画で機内リニューアルを行なう計画である[14]

エアバスA330-300は、ボーイング777-200の代替として19機が導入された。最初の就航路線はブリスベーンで、後にオーストラリア(パース・アデレート)・名古屋・大阪・福岡に就航した。シートテレビ等のエンターテイメントはボーイング777-300ERやエアバスA380と同等なものが搭載される。[1][2]

シンガポール航空は世界で初めてパナソニックアビオニクス社製のeX3と呼ばれるAndoirdベースの機内エンターテイメントを導入。導入されるのはA350-900XWBと追加発注のエアバスA330-300とボーイング777-300ER[15]

2017年2月9日、米ボーイングへ新規発注の777-9が20機、追加発注の787-10が19機の合計39機発注した。

A380

A380のローンチカスタマーであることもあり、現在24機を運航している。中東のエミレーツ航空に次いで、2番目に多い機数である。広大な客室空間を利用し、一階部分前方に12室の個室型スイートクラスを設定し、23インチのモニターを装備している。

スイートクラスではそれぞれにスライドドアとロールブラインドが付いており、完全個室化が可能ではあるが、離着陸時等は保安のため全開にしておかなければならない。

2017年11月に同型機の座席レイアウトを刷新し、発注し受領延期されていた機材を新仕様で5機受領し、保有機数はリース機材4機を返却し19機を保持することを発表し、12月に新仕様で内装された初めての機材を受領した[16]。2017年12月から未受領5機導入、既存5機入れ替え2018年7月完了。退役5機中2機分解廃棄、他2機整備待機、残1機リース他社運用[17]

シンガポール航空はA380の開発を決定づけたローンチカスタマーとして、早期の日本路線への投入が期待されていたが、2014年には中部国際空港への夏季繁盛期定期便機材として初投入され、日本の三大都市圏の国際空港(成田・関空・中部)へ定期便でのA380型機乗り入れが実現した。日本の三大都市圏からシンガポール乗り継ぎ利用での東南アジア・オセアニア及び南太平洋地域各地への乗り継ぎ旅客では、日本国籍保有者からも相当な割合を占めると共に、その乗り換え利便性も高く評価されており、東南アジア随一のハブ空港としての地位を確立している。

初便記念飛行

エアバスA380型機の初便記念飛行は、2007年10月25日、シンガポール - シドニー線の最初の1往復のみで行われた。両便搭乗旅客には、就航記念として、クラス別に搭乗証明書および、ノイズキャンセリングヘッドフォンバッグなどの記念品が提供された。

就航路線

A380の第1号機(機体記号:9V-SKA[注釈 2])は2007年10月25日シンガポールシドニー線に初就航し同年10月30日には定期運航を開始している。

また2008年3月18日、A380の3号機を受領し同日からシンガポール-ロンドン線に就航した。ロンドンはヨーロッパで最初のA380定期便就航空港となった。同年5月20日、シンガポール-成田にA380が就航した。成田国際空港はアジアで最初のA380定期便就航空港となった。ただし成田国際空港に関しては初就航日は悪天候のため中部国際空港へダイバートとなり、4時間遅れの到着となった。このため当日予定していた「日本初就航記念」行事は中止も検討されたが、結果として行われた。

2015年現在シンガポールを起点に日本、欧州、北米、豪州のほか中国、インドなどの主要路線に投入されている。

特別塗装機

シンガポール航空はスターアライアンスに加盟しているため、一部の機体はスターアライアンス塗装の特別機として運航しているが、他の航空会社におけるスターアライアンス塗装とは明らかに異なる、オリジナルのスターアライアンス塗装機を運航している。

また、その他にも同社が運航した特別塗装を含めたリストは以下の通りである。

エアバスA330-300(9V-STU)
ボーイング747-400(9V-SPP)
ボーイング777-200ER(9V-SRE)[注釈 5]
ボーイング777-300(9V-SYE[注釈 5]、9V-SYL)
ボーイング777-300ER(9V-SWI、9V-SWJ、9V-SWM)

納入1000機目受領

シンガポール航空は、B747(-400型機,9V-SMU※現在退役)とB787(-10型機,9V-SCP)、とボーイング機において納入1000機目を2機種で達成している。

  • エアバスA380-800(SG50 Livery)
  • エアバスA350-900(10,000th AIRBUS AIRCRUFT)
  • ボーイング777-300ER(スターアライアンス塗装)
  • ボーイング747-400(スターアライアンス塗装・退役済み)
  • ボーイング747-400(50th Anniversary・退役済み)
  • 愛称

    シンガポール航空では、一部の機材に愛称をつけていた。

    サービス

    コンデナスト・トラベラーなどの旅行雑誌で高い評価を受けている。高い評価の理由とされるのは「最新鋭の翼とやさしいおもてなし」のコンセプトに基づく高レベルのサービスと評されている。

    イギリススカイトラックス社の航空会社ランキング、「エアライン・オブ・ザ・イヤー」でも、2004年、2007年、2008年、2018年と4回1位を獲得しており、キャセイパシフィック航空カタール航空エミレーツ航空などと共に高い評価を受けている。

    客室乗務員

    女性CA(2004年2月)

    機内では、サロンケバヤに身を包んだキャビンアテンダント(CA)のサービスの評価が高い。なお、2000年に発生したシンガポール航空006便離陸失敗事故において客室乗務員が常時着用していたサンダル(バックストラップなし)が緊急脱出に時間を要する原因になったとの声もあり、離着陸時のみバックストラップのサンダルを着用することとなった。

    ※ただし、サロンケバヤを着用しているのは女性CAで、実際には薄い青や紺色のジャケットを着用した男性CAが半分近く乗り込んでいる。もちろん、男性CAのサービスのレベルも高い。多民族国家であるシンガポールを反映して、CAも中国系、マレー系、インド系など、多くの民族から構成される。日本発着便には日本人CAも乗務している。

    機内食

    シンガポール航空の機内食は、スイート・ファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・エコノミークラスを問わず、チャンギ国際空港内にあるSATS(シンガポール・エアポート・ターミナル・サービス)社で製造された機内食が用意される。同センター内には世界初の減圧器を備えた部屋「シミュレーテッド・エアクラフト・キャビン」があり、地上1万メートルの機内と同じ環境を作り出して機内食などのプレゼンテーションを実施していることにより、高品質なサービスを展開している。プレミアムエコノミー・ビジネスクラス以上のクラスでは、一部に「ブック・ザ・クック」の豊富なメニューから選択でき、これはシンガポール発のほか成田東京/羽田ミュンヘンロサンゼルスなどの約20都市から出発する路線で利用可能。また一部のメニューに「インターナショナル・カリナリー・パネル」が監修した食事が用意され、日本路線には和食や洋食から1種類選べる。

    また、ベジタリアンミールやモスレム食・チャイルドミール・フルーツプラッターなどの機内特別食も選択できる。このうちナッツフリーミールとコーシャーミールの2種類は出発の48時間前、それ以外のベジタリアンミールなどは出発の24時間前に同社もしくは予約した旅行会社にリクエストする必要がある[20]


    就航路線


    コードシェア

    マイレージカード

    シンガポール航空が運営する入会無料のマイレージプログラムは3種類あり、「クリスフライヤー(KrisFlyer)」と上級組織である「PPSクラブ」、2〜12歳が入会できる「ヤングエクスプローラークラブ」という子供用プログラムがある。どちらも、シンガポール航空便及びシルク航空便をはじめとしたスターアライアンス加盟各社便、レンタカー、ホテルチェーンなどでマイルを貯めてスターアライアンス加盟各社の無料航空券、アップグレードの特典と交換できる。

    日本国内では三井住友カードJCBの提携カードを提供している。

    クリスフライヤー

    「クリスフライヤー」は、13歳以上が対象で申込手続をすればすぐに入会できるプログラムである。スターアライアンス加盟航空会社の他に、ヴァージン・アトランティック航空スカイチーム)による飛行マイルでも、スターアライアンスゴールド会員資格が取得できる唯一のプログラムである。

    PPSクラブ

    「PPS(Priority Passenger Serviceの頭文字)クラブ」は自社運航便のビジネスクラスファーストクラスの乗客に特化したプログラムとして位置づけられており、その入会・会員資格維持条件として『シンガポール航空及びシルク航空のビジネスクラス・ファーストクラスに1年間で50,000マイル以上または25PPSセクター以上搭乗して「クリスフライヤー」にマイルを加算またはカウントさせる』と規定されている。その最高級の会員である『ライフ・ソリティア・PPSクラブ(終身会員)』はPPSクラブと同条件で、累積1,875,000マイル以上または1,000PPSセクター以上の搭乗が必要になる(キロメートル換算で300万kmになる)という制度。その入会条件の厳しさゆえに、「PPSクラブ」全会員が「スターアライアンスゴールドメンバー」となる。

    「PPSクラブ」は2007年9月資格更新分より、資格認定のカウント方法が独自換算方法による“シンガポールドル(SGD)換算での資格更新方式”へ変更されている。

    ラウンジ

    • シルバークリスラウンジはスターアライアンスゴールドメンバーでも入場することができるが、シンガポールにあるシルバークリスラウンジは、PPSクラブメンバー以外のエコノミークラス利用のスターアライアンスゴールドメンバーは入場できない[21]

    その他

    • A380、777-300ERのビジネスクラス、全機種のファーストクラスの特典は、原則クリスフライヤーでしか獲得することができない。
    • A380のスイートクラスはクリスフライヤーを除き、特典航空券には一切開放されておらず、UPグレードも受け付けていないどころか、世界一周運賃で差額を支払って搭乗することもできない。
    • 2004年6月28日に、シンガポール-ニューアーク直行便(シンガポール航空21便、SQ21便)を開設した[22]エアバスA340-500、全席ビジネスクラス(100席)という特別仕様機であり、スケジュール上の所要時間は18時間30分であった。2004年7月28日に就航する予定だったが、キャセイパシフィック航空が同年7月1日に香港-ニューヨーク直行便を開設することを発表したため、就航を定より1か月早めた[23]。2013年11月23日で運休となった。
    • 2018年にA350-900ULR、ビジネスクラス(67席)プレミアムエコノミー(94席)のエコノミー設定無し特別仕様機を導入し、ニューヨークまでの直行便を再開する予定。
    • 2019年4月12日に公開された『名探偵コナン 紺青の拳』(劇場版『名探偵コナン』で初めて海外であるシンガポールを舞台にしている)とコラボキャンペーンを実施している。
    • ボーイング機として、B787-10を発注しているが量産1000機目と節目の機体を受領することとなっている(レジ:9V-SCP)。因みに同社はかつて運航していたB747-400においても1000機目のB747を受領しており、B787-10も受領そして運航となれば、2度の「1000機目」を運航することとなる。

    事故・インシデント・トラブル

    • 2000年10月31日 シンガポール発台北経由ロサンゼルス行き006便 ボーイング747-400型機(登録記号:9V-SPK)
    • 2015年5月23日 シンガポール発上海行き836便 A330-300型機(登録記号:9V-SSF)
    離陸約3時間半後に南シナ海上空飛行中に乱気流に巻き込まれロールスロイストレント772型エンジン2基とも次々に失速停止し、運航乗務員は運航マニュアルに従い13,000フィートまで緊急降下しながらエンジン再始動に成功、そのまま上海に向けて飛行を続け、現地時間の22時56分に無事着陸し乗員、乗客194名に怪我はなかった[24]
    • 2015年10月11日 上海発シンガポール行き835便とシンガポール発香港行き890便の待機時 A330-300型機(登録記号:9V-STG)
    チャンギ国際空港で11日未明に835便で到着し、乗客降機後、890便運航前整備で整備士による前輪格納確認中、誤って前輪が格納され機首が地面に激突するトラブルが発生[25]。操作していた整備士1名に怪我はなし。890便は代替機材手配し、約1時間遅延で出発した。
    仁川国際空港で離陸滑走中、大韓航空機929便(A330-200型機)が管制許可無く滑走路横断停止線過走したため、シンガポール航空機は緊急離陸中止した。2機は無事に接触しないでともにゲートへ戻り、大韓航空機は故障箇所が見付からなかったため点検後、約100分遅延で離陸したが、シンガポール航空機は離陸滑走時の145ノットからの急ブレーキで緊急停止をしたので、8つのタイヤバーストと3つのブレーキが故障のため部品交換し、およそ19時間遅延でシンガポール航空9016便に便名変更のうえ離陸し運航された[26]
    • 2016年6月27日、シンガポール発ミラノ行き368便 ボーイング777-300ER型機(登録記号:9V-SWB)
    離陸2時間後にマレーシア西海上上空でエンジンオイル警告灯が点灯したため、シンガポールに引き返し、その後チャンギ国際空港へ緊急着陸し、着陸後右側GEアビエーションGE90-115B型エンジンから出火したが、滑走路上で緊急消火し、緊急脱出は行わず、乗員、乗客241人に怪我はなく、代替機材に乗り替えミラノへ向かった[27][28]

    子会社及び提携

    シンガポール航空グループはシルクエアースクートシンガポール航空カーゴなど50社以上の子会社及び資本提携会社で構成される。

    脚注

    注釈

    出典

    関連項目

    外部リンク