1994 FIFAワールドカップ

1994年にアメリカで行われた第15回FIFAワールドカップ

1994 FIFAワールドカップ: 1994 FIFA World Cup)は、1994年6月17日から7月17日にかけて、アメリカ合衆国で開催された15回目のFIFAワールドカップである。

1994 FIFAワールドカップ
1994 FIFA World Cup
大会概要
開催国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
日程1994年6月17日 - 7月17日
チーム数24 (5連盟)
開催地数(9都市)
大会結果
優勝ブラジルの旗 ブラジル (4回目)
準優勝イタリアの旗 イタリア
3位スウェーデンの旗 スウェーデン
4位ブルガリアの旗 ブルガリア
大会統計
試合数52試合
ゴール数141点
(1試合平均 2.71点)
総入場者数3,587,538人
(1試合平均 68,991人)
得点王ブルガリアの旗 フリスト・ストイチコフ
ロシアの旗 オレグ・サレンコ(6点)
最優秀選手ブラジルの旗 ロマーリオ
 < 19901998

予選

開催国アメリカと前回大会優勝国ドイツは予選免除となり、残る22枠を巡って各大陸・地域で予選が行われた。

ヨーロッパ予選では、優勝経験国であるイングランドと1998年大会の開催予定国であるフランスが敗退するという波乱が起きた。フランスは最終節のホームゲームで、試合終了間際にブルガリアに決勝点を奪われるというショッキングな結末だった(パリの悲劇)。EURO '92を制したデンマークも予選敗退し、前回大会ベスト8のユーゴスラビア内戦の影響で予選から除外された。

南米予選では、2強のブラジルアルゼンチンが予選突破に苦しんだ。ブラジルはアウェーのボリビア戦で南米予選初黒星を喫し、最終節で辛くも本大会出場を決めた。アルゼンチンはホームゲームでコロンビアに0-5と大敗し、大陸間プレーオフでオーストラリアを退けアメリカ行きを決めた。なおチリロハス事件のため、予選参加を禁止された。

アフリカ予選ではナイジェリアが、アジア予選ではサウジアラビアが初出場を果たした。アジア予選では日本も初出場の一歩手前まで近づいたが、フランスと同じく、最終節イラク戦の試合終了間際に同点に追いつかれチャンスを逃した(ドーハの悲劇)。

出場国

出場選手は1994 FIFAワールドカップ参加チームを参照。

大陸連盟出場
枠数
予選
予選順位
出場国・地域出場回数備考
CONCACAF1+1.25開催国 アメリカ合衆国2大会連続5回目
最終予選1位 メキシコ2大会ぶり10回目
UEFA1+12前回優勝国 ドイツ11大会連続13回目[1]
欧州予選1組1位 イタリア9大会連続13回目
2位 スイス7大会ぶり7回目
2組1位 ノルウェー12大会ぶり2回目
2位 オランダ2大会連続6回目
3組1位 スペイン5大会連続9回目
2位 アイルランド2大会連続2回目
4組1位 ルーマニア2大会連続6回目
2位 ベルギー4大会連続9回目
5組1位 ギリシャ初出場
2位 ロシア4大会連続8回目[2]
6組1位 スウェーデン2大会連続9回目
2位 ブルガリア2大会ぶり6回目
CONMEBOL3.5南米予選1組1位 コロンビア2大会連続3回目
2位 アルゼンチン6大会連続11回目
2組1位 ブラジル15大会連続15回目
2位 ボリビア11大会ぶり3回目
CAF3最終予選A組1位 ナイジェリア初出場
B組1位 モロッコ2大会ぶり3回目
C組1位 カメルーン2大会連続3回目
AFC2最終予選1位 サウジアラビア初出場
2位 韓国3大会連続4回目
OFC0.25地区予選出場国無し
  • 備考欄の「○」は大陸間プレーオフに勝利の上、出場が決定したチーム。

本大会

「サッカー不毛の地」での開催

シカゴでドイツXボリビア開幕戦を観戦するクリントン大統領夫妻(1994年6月17日)
オーランドシトラスボウルで行われたアイルランド×オランダ戦(1994年7月4日)

世界的には非常に人気が高いフットボール(サッカー)であるが、アメリカではメジャースポーツ(野球アメリカンフットボールバスケットボールアイスホッケー)の人気に及ばず、国内プロリーグの北米サッカーリーグも世界のスーパースターを集めながら消滅していた。代表チームの下馬評は低く、開幕前まで大会の盛り上がりは予想できなかった。

しかし、知将ボラ・ミルティノビッチ率いるアメリカはグループリーグで強豪コロンビアを退け、開催国のノルマである決勝トーナメント進出に成功。アレクシー・ララストニー・メオラのような人気選手も生まれ、国民の声援も高まっていった。決勝トーナメント1回戦では7月4日独立記念日に王国ブラジルと対戦し、0-1で敗れるも善戦した。アメリカンフットボールのスタジアムなど会場の規模が最低でも収容人員数5万人台、最大で9万人以上と大きかったこともあり、観客動員数は約359万人、1試合あたり約6.9万人を記録した[3]。これは試合数が52試合から64試合に増えたフランス大会以降の大会をも上回る最高記録である。この大会の成功をステップにして、1996年には新たなプロリーグ、メジャーリーグサッカー(MLS)が創設された。

他方、プレイヤーサイドから見ると、アメリカの広大な大陸を舞台にするため、各会場間の長距離移動、時差、気温・湿度の変化といったコンディションの厳しさがあった(西海岸は過ごしやすく、東海岸は蒸し暑かった)。さらに、ヨーロッパ諸国のゴールデンアワーのテレビ中継に合うようスケジュールが組まれたため、真夏の炎天下でのデーゲームが多くなった(アメリカンフットボールのスタジアムには日差しを遮る屋根が無い)。このため、体力面でのタフさが勝敗に左右するなど、相手チーム以上に暑さが敵だと言われていた[4]。消耗の激しい試合が続く中で、自陣を固めてカウンターを仕掛ける堅守速攻型のチームが活躍を見せることになった。

強豪の敗退と伏兵の進出

前回大会の優勝国ドイツと準優勝国アルゼンチンはベスト4にたどり着けず敗退した。国家再統一により東西合同チームとなったドイツは前回優勝メンバーを揃えたもののチームが高齢化しており、エッフェンベルクとバスラーが大会途中でチームを離れるなど、チーム内が一枚岩ではない状況だった。準々決勝で伏兵ブルガリアに足をすくわれ[5]、4大会連続の決勝進出はならなかった。英雄ディエゴ・マラドーナが復帰したアルゼンチンはガブリエル・バティストゥータのハットトリックで好発進したが、ナイジェリア戦後のドーピング検査でマラドーナの尿からエフェドリンが検出され、無期限出場停止で大会から追放された[6]。これでムードは暗転して次戦のブルガリアに敗れ、3位に転落してのグループリーグ突破となった。これによりダラスからロサンゼルスへの中2日の厳しい移動を強いられ、決勝トーナメント1回戦でルーマニアに敗れた。カルロス・バルデラマら魅惑的なタレントを擁し、ペレが優勝候補と認めたコロンビアは初戦から連敗と躓いたのが響き、グループA最下位で早々に大会を去った。アメリカ戦でオウンゴールを犯したアンドレス・エスコバルは、帰国後に地元のバーで射殺された(エスコバルの悲劇)。サッカー賭博による損失への逆恨みとも言われているが、FIFA及び世界中から強い批判の声が挙がった。なお、事件直後に行われた決勝トーナメント1回戦のドイツ-ベルギー戦とスペイン-スイス戦では、彼の死を悼んでキックオフ前に黙祷が捧げられた。

予想外の活躍で大会を盛り上げたチームもあった。ブルガリアは初戦で0-3と大敗したが、第2戦でワールドカップ初勝利を挙げると、アルゼンチン・メキシコ・ドイツと強豪国を破ってベスト4まで進出。強豪フランスを土壇場で予選敗退に追い込んだ、ヨーロッパ予選から続く快進撃で国民を喜ばせた。エースのフリスト・ストイチコフは6得点で大会得点王を獲得し、年末にバロンドールを受賞した。北欧のスウェーデンは猛暑に屈せず、トマス・ブロリンケネット・アンデションら攻撃陣が活躍し、1958年大会の準優勝に次ぐ3位という成績を収めた。初戦でブルガリアに圧勝したナイジェリアは初出場でグループリーグを1位で突破し、決勝トーナメント1回戦でもイタリアをあと一歩まで追い詰めた。サウジアラビアも初出場ながら1966年大会北朝鮮以来となるアジア勢の勝利を挙げ、決勝トーナメント進出を果たした。グループFベルギー戦でサイード・オワイランが魅せた60mドリブル4人抜きゴールは大会のハイライトの一つとなった。

個々のプレーヤーでは、ルーマニアをベスト8まで導いた「東欧のマラドーナ」ことゲオルゲ・ハジ、GKとしては小柄ながら俊敏なセービングと派手なユニフォームが目立ったメキシコホルヘ・カンポス、ファインセーブを連発してヤシン賞(最優秀GK賞)を受賞したベルギーのミシェル・プロドームなどの活躍が光った。

決勝初のPK戦決着の明暗

7月17日ロサンゼルスで行われた決勝戦では、ともに優勝3回を誇る伝統国ブラジルとイタリアが対戦した。このカードの決勝戦は、ブラジルが3回目の優勝を記した1970年大会以来となる。ぬかりなく勝ち上がってきた「攻め」のブラジルと、しぶとく調子を上げてきた「守り」のイタリアという構図で、ともに準決勝までに5得点を挙げていたロマーリオロベルト・バッジョのエース対決も注目された。試合は炎天下で動きのないまま進み、延長戦も0-0のまま終了し、ワールドカップ史上初の決勝PK戦に突入。ブラジルは主将ドゥンガらがPKを決めたのに対して、イタリアは守備の要フランコ・バレージが1番手、名手ロベルト・バッジョが最後の5番手としてゴールバーの上に蹴り上げてしまい、1970年大会以来6大会ぶりに、単独最多となる4回目のワールドカップを制覇した。ロマーリオは無得点に終わったものの、ゴールデンボール(大会MVP)を受賞した。

大会前、ブラジルへの期待度は低かったが、ロマーリオとベベットの2トップ、ドゥンガマウロ・シウバダブルボランチマルシオ・サントスアウダイールのDFラインは良く機能し、レギュラーのアクシデントを補う控え選手の質も高かった。また、5月にF1のレース中に事故死した英雄アイルトン・セナに報い、国民を勇気づけようとチームが団結していた。試合前には選手同士が手をつないで入場し、決勝戦後にはセナへのメッセージを書いた横断幕を掲げた[7]。しかし、ブラジル国内ではカルロス・アルベルト・パレイラ監督のバランス重視の戦術が「芸術的ではない」と批判され、24年ぶりの王者は正当に評価されなかった[8]

出来事

  • これまでの大会では、スウェーデン大会を除いてはヨーロッパ諸国と南米諸国がそれぞれの地域内の大会で優勝を果たしていたので、初の中立地開催となったこの大会が注目されたが、アメリカ大陸のブラジルが優勝した。また、1974年大会から5大会続いた「開幕戦に登場する前回大会優勝国が勝てない(負けか引き分ける)」というジンクスは、今回ドイツがボリビアに勝利して破られた。
  • グループリーグB組では既に敗退が濃厚となっていたチーム同士の対戦として然して注目されていなかったロシアカメルーンでワールドカップレコードが2つも生まれた。一つ目はロシアの若きFWオレグ・サレンコによる「1試合5得点」の最多得点記録。彼はスウェーデン戦でも1得点しており、計6得点でフリスト・ストイチコフと並び今大会の得点王となった。チームがグループリーグで敗退したにもかかわらず大会得点王となったのは、長いワールドカップの歴史の中でも彼だけである。もう一つはカメルーン大統領の要請により、引退からW杯限定で復帰したベテランFWロジェ・ミラによる「ワールドカップ最年長ゴール(42歳)」。この二つの記録は現在も破られていない。
  • 激戦区といわれたグループリーグE組では史上初めて全チームが1勝1敗1分と勝ち点・得失点差で並んだ。総得点が3と最も多かったメキシコが1位通過となり、総得点2で並び、直接対決の結果を踏まえてアイルランドが2位、イタリアが3位での通過となった。12大会ぶりの出場となったノルウェーは持ち前の堅守が機能して、3試合をグループ最少1失点に抑える健闘を見せたが最少1得点に泣いた。

ルール変更

アメリカでサッカー人気が盛り上がらない理由の一つに、「なかなか得点が入らない」という見方がある。前回イタリア大会はリスクを抑えた消極的な試合運びや時間稼ぎが横行し、1試合平均2.21得点と過去最低を記録した。FIFAは積極的に得点を狙うプレーを促進するようなルール改正を行った。今大会では総得点141点・1試合平均2.71点と改善し、24チーム52試合制で行われた4大会の中では1982年大会(総得点146点・1試合平均2.80点)に次ぐアベレージを記録した。

  • グループリーグにおける勝ち点が「勝利2・引き分け1・敗戦0」から「勝利3・引き分け1・敗戦0」に変更された。これにより1勝に対する重みが大きく増し、引き分けよりも勝利を目指す志向が強くなった。またサッカーが零和ゲームではなくなったという意味でもこの勝点変更は大きなターニングポイントと言える。
  • オフサイドの解釈が緩和され、「攻撃側の選手がオフサイドポジションに残っていても、その選手がプレーに直接関与しなければ、オフサイドをとられない」と変更された。ベスト8屈指の好カードとなったオランダ対ブラジル戦では、この判断に迷ったオランダ選手の隙を突いてブラジルの2点目が生まれた[9]
  • 選手の交代枠が最大2人から3人(フィールドプレイヤー2人+ゴールキーパー)に増員された[10]。それまではGKのアクシデントに備えて交代枠を1つ余らせ、実質1名しか途中交代できなかったが、ルール改正により積極的にフィールドプレーヤー2人を投入することが可能になった。なお、1995年7月には公式戦での交代はポジションを問わず最大3名交代できる制度が施行された[11]
  • ジャッジに関しては「主審・副審の専任制度」が今回から初めて導入されている。
  • 選手が着用するユニフォームの背番号の上に自身の名前(背ネーム)が入れられた。また、審判服も伝統的な黒一色から色のついたバリエーションが認められるようになった。

フェアプレーの遵守

ラフプレーや故意犯的な反則が増加した前回大会の反省を踏まえ、FIFAは「危険もしくは故意犯的な反則に対しては厳しく裁定するように、それを守らないレフェリーには即刻帰国してもらう」という異例の通達を出していた。そのため、警告数は前回の163から235と72件も増加した。反則を厳しく取らなかったレフェリーや、明らかにPKを与えるべき反則を見逃してしまったレフェリーが解雇される事態も起きた。一方で退場者は前回16から15と横這いにとどめ、グループリーグで警告1枚の選手に対しては、決勝トーナメントではその1枚が累積しない配慮もとられた。一発退場の中には、ナイジェリア戦のイタリアFWジャンフランコ・ゾラのような厳しい裁定もあった。

この大会ではビデオによる事後裁定が初めて適用された。準々決勝のイタリアスペイン戦で、イタリア1点リードの終了直前、イタリアDFマウロ・タソッティがゴール前で競ったスペインFWルイス・エンリケの鼻に肘打ちを見舞い、鼻骨骨折・流血させる事態が起きた。レフェリーの死角でのアクシデントであったため、PKの裁定にはならずイタリアが勝利したが、事態を重く見たFIFAはこの試合後にタソッティに対し、8試合出場停止という重い処分を下した。タソッティ以外にも、アメリカ戦で肘打ちで一発退場となったブラジル代表レオナルドと、ドイツ戦で交代出場直後に一発退場になったボリビア代表マルコ・エチェベリに対しても、それぞれ4試合・2試合の出場停止が科せられ、その後の試合出場が不可になった。また、韓国戦で自国サポーターからのブーイングに対して中指を突きたてたドイツ代表シュテファン・エッフェンベルクに対し、ドイツサッカー協会が大会からの追放処分を科す出来事も起きた。

会場一覧

カリフォルニア州パサデナ
(ロサンゼルス)
カリフォルニア州スタンフォード
(サンフランシスコ)
ミシガン州ポンティアック
(デトロイト)
ニュージャージー州イーストラザフォード
(ニューヨーク)
ローズボウルスタンフォード・スタジアムポンティアック・シルバードームジャイアンツ・スタジアム
収容人数: 94,194収容人数: 84,147収容人数: 77,557収容人数: 76,322
テキサス州ダラス
コットン・ボウル
収容人数: 64,000
イリノイ州シカゴフロリダ州オーランドマサチューセッツ州フォックスボロ
(ボストン)
ワシントンD.C.
ソルジャー・フィールドシトラス・ボウルフォックスボロ・スタジアムロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム
収容人数: 63,160収容人数: 62,387収容人数: 54,456収容人数: 53,121

※いくつかの競技場は大会後の改装でスペックが変更されており、収容人員数は大会当時のもの。また、1996年開幕のメジャーリーグサッカーの本拠地となったスタジアムもある。

結果

グループリーグ

グループ A


チーム







1 ルーマニア 63201550
2 スイス 4311154+1
3 アメリカ合衆国 43111330
4 コロンビア 3310245-1

アメリカ合衆国 1 - 1 スイス
ウィナルダ  45分レポートブレギー  39分
ポンティアック・シルバードームポンティアック
観客数: 63,425人
主審: フランシスコ・ラモリーナ


ルーマニア 1 - 4 スイス
ハジ  36分レポートズッター  16分
シャピュイサ  53分
クヌップ  66分72分
ポンティアック・シルバードームポンティアック
観客数: 61,428人
主審: ネジ・ジュイニ

アメリカ合衆国 2 - 1 コロンビア
エスコバル  34分 (OG)
スチュワート  52分
レポートバレンシア  89分
ローズボウルパサデナ
観客数: 93,689人
主審: ファビオ・バルダス

アメリカ合衆国 0 - 1 ルーマニア
レポートペトレスク  17分
ローズボウル, パサデナ 
観客数: 93,869人
主審: マリオ・ファン・デル・エンデ

スイス 0 - 2 コロンビア
レポートガビリア  44分
ロサーノ  89分
スタンフォード・スタジアムスタンフォード
観客数: 83,401人
主審: ペーター・ミケルセン

グループ B


チーム







1 ブラジル 7321061+5
2 スウェーデン 5312064+2
3 ロシア3310276+1
4 カメルーン13012311-8

カメルーン 2 - 2 スウェーデン
エンベ  31分
オマン=ビイク  47分
レポートユング  8分
ダーリン  75分
ローズボウルパサデナ
観客数: 93,194人
主審: アルベルト・テハーダ・ノリエガ

ブラジル 2 - 0 ロシア
ロマーリオ  26分
ライー  52分 (PK)
レポート
スタンフォード・スタジアムスタンフォード
観客数: 81,061人
主審: リム・キー・チョン

ブラジル 3 - 0 カメルーン
ロマーリオ  39分
マルシオ・サントス  66分
ベベット  73分
レポート
スタンフォード・スタジアムスタンフォード
観客数: 83,401人
主審: アルトゥーロ・ブリシオ・カルテル

スウェーデン 3 - 1 ロシア
ブロリン  37分 (PK)
ダーリン  59分81分
レポートサレンコ  4分 (PK)
ポンティアック・シルバードームポンティアック
観客数: 71,528人
主審: ジョエル・キニウ

ロシア 6 - 1 カメルーン
サレンコ  15分41分44分 (PK)72分75分
ラドチェンコ  81分
レポートミラ  46分


グループ C


チーム







1 ドイツ 7321053+2
2 スペイン5312064+2
3 韓国 2302145-1
4 ボリビア 1301214-3

ドイツ 1 - 0 ボリビア
クリンスマン  61分レポート
ソルジャー・フィールドシカゴ
観客数: 63,117人
主審: アルトゥーロ・ブリシオ・カルテル

スペイン 2 - 2 韓国
サリナス  51分
ゴイコエチェア  55分
レポート洪明甫  85分
徐正源  90分
コットン・ボウルダラス
観客数: 56,247人
主審: ペーター・ミケルセン

ドイツ 1 - 1 スペイン
クリンスマン  48分レポートゴイコエチェア  14分
ソルジャー・フィールドシカゴ
観客数: 63,113人
主審: フィリッピ・カバーニ


ボリビア 1 - 3 スペイン
サンチェス  67分レポートグアルディオラ  19分 (PK)
カミネロ  66分70分
ソルジャー・フィールドシカゴ
観客数: 63,089人
主審: ロドリゴ・バディージャ

ドイツ 3 - 2 韓国
クリンスマン  12分37分
リードレ  20分
レポート黄善洪  52分
洪明甫  63分
コットン・ボウルダラス
観客数: 63,998人
主審: ジョエル・キニウ

グループ D


チーム







1 ナイジェリア6320162+4
2 ブルガリア  6320163+3
3 アルゼンチン6320163+3
4 ギリシャ03003010-10

アルゼンチン 4 - 0 ギリシャ
バティストゥータ  2分45分89分 (PK)
マラドーナ  60分
レポート
フォックスボロ・スタジアムフォックスボロ
観客数: 54,456人
主審: アルトゥーロ・アンヘレス

ナイジェリア 3 - 0 ブルガリア
イェキニ  21分
アモカチ  43分
アムニケ  55分
レポート
コットン・ボウルダラス
観客数: 44,132人
主審: ロドリゴ・バディージャ

アルゼンチン 2 - 1 ナイジェリア
カニーヒア  21分28分レポートシアシア  8分
フォックスボロ・スタジアムフォックスボロ
観客数: 54,453人
主審: ボ・カールソン


アルゼンチン 0 - 2 ブルガリア
レポートストイチコフ  61分
シラコフ  90分
コットン・ボウルダラス
観客数: 63,998人
主審: ネジ・ジュイニ


グループ E


チーム







1 メキシコ 43111330
2 アイルランド 43111220
3 イタリア 43111220
4 ノルウェー 43111110

イタリア 0 - 1 アイルランド
レポートホートン  11分
ジャイアンツ・スタジアムイーストラザフォード
観客数: 75,338人
主審: マリオ・ファン・デル・エンデ


イタリア 1 - 0 ノルウェー
D.バッジョ  69分レポート
ジャイアンツ・スタジアムイーストラザフォード
観客数: 74,624人
主審: ヘルムート・クルーク

メキシコ 2 - 1 アイルランド
ルイス・ガルシア  42分65分レポートオルドリッジ  84分
シトラス・ボウルオーランド
観客数: 60,790人
主審: クルト・レトリスベルガー

イタリア 1 - 1 メキシコ
マッサーロ  48分レポートベルナル  57分
ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアムワシントンD.C.
観客数: 52,535人
主審: フランシスコ・ラモリーナ

アイルランド 0 - 0 ノルウェー
レポート
ジャイアンツ・スタジアムイーストラザフォード
観客数: 72,404人
主審: ホセ・トーレス・カデナ

グループ F


チーム







1 オランダ 6320143+1
2 サウジアラビア 6320143+1
3 ベルギー 6320121+1
4 モロッコ 0300325-3

ベルギー 1 - 0 モロッコ
デグリース  11分レポート
シトラス・ボウルオーランド
観客数: 61,219人
主審: ホセ・トーレス・カデナ


サウジアラビア 2 - 1 モロッコ
アル=ジャバー  7分 (PK)
アミン  45分
レポートチャウチ  68分
ジャイアンツ・スタジアムイーストラザフォード
観客数: 76,322人
主審: フィリップ・ドン

ベルギー 1 - 0 オランダ
アルベール  65分レポート
シトラス・ボウルオーランド
観客数: 62,387人
主審: レナト・マルシグリア


モロッコ 1 - 2 オランダ
ナデル  47分レポートベルカンプ  43分
ロイ  77分
シトラス・ボウルオーランド
観客数: 60,578人
主審: アルベルト・テハーダ・ノリエガ

各組3位チーム

チーム







D アルゼンチン6320163+3
F ベルギー6320121+1
A アメリカ合衆国43111330
E イタリア43111220
B ロシア3310276+1
C 韓国2302145-1

決勝トーナメント

 
ラウンド16準々決勝準決勝決勝
 
              
 
7月2日 - シカゴ
 
 
ドイツ3
 
7月10日 - イーストラザフォード
 
ベルギー2
 
ドイツ1
 
7月5日 - イーストラザフォード
 
ブルガリア2
 
ブルガリア (PK)1 (3)
 
7月13日 - イーストラザフォード
 
メキシコ1 (1)
 
ブルガリア1
 
7月5日 - フォックスボロ
 
イタリア2
 
イタリア (aet)2
 
7月9日 - フォックスボロ
 
ナイジェリア1
 
イタリア2
 
7月2日 - ワシントンD.C.
 
スペイン1
 
スペイン3
 
7月17日 - パサデナ
 
スイス0
 
イタリア0 (2)
 
7月4日 - パロアルト
 
ブラジル (PK)0 (3)
 
ブラジル1
 
7月9日 - ダラス
 
アメリカ合衆国0
 
ブラジル3
 
7月4日 - オーランド
 
オランダ2
 
オランダ2
 
7月13日 - パサデナ
 
アイルランド0
 
ブラジル1
 
7月3日 - ダラス
 
スウェーデン03位決定戦
 
スウェーデン3
 
7月10日 - パロアルト7月16日 - パサデナ
 
サウジアラビア1
 
スウェーデン (PK)2 (5) ブルガリア0
 
7月3日 - パサデナ
 
ルーマニア2 (4) スウェーデン4
 
ルーマニア3
 
 
アルゼンチン2
 

1回戦


ドイツ 3 - 2 ベルギー
フェラー  6分40分
クリンスマン  11分
レポートグルン  8分
アルベール  90分
ソルジャー・フィールドシカゴ
観客数: 60,246人
主審: クルト・レトリスベルガー

スペイン 3 - 0 スイス
イエロ  15分
ルイス・エンリケ  74分
ベギリスタイン  86分 (PK)
レポート
ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアムワシントンD.C.
観客数: 53,121人
主審: マリオ・ファン・デル・エンデ

サウジアラビア 1 - 3 スウェーデン
アル・ゲシェヤン  85分レポートダーリン  6分
K.アンデション  51分88分
コットン・ボウルダラス
観客数: 60,277人
主審: レナト・マルシグリア

ルーマニア 3 - 2 アルゼンチン
ドゥミトレスク  11分18分
ハジ  58分
レポートバティストゥータ  16分 (PK)
バルボ  75分
ローズボウルパサデナ
観客数: 90,469人
主審: ピエルルイジ・パイレット

オランダ 2 - 0 アイルランド
ベルカンプ  11分
ヨンク  41分
レポート
シトラス・ボウルオーランド
観客数: 61,355人
主審: ペーター・ミケルセン

ブラジル 1 - 0 アメリカ合衆国
ベベット  72分レポート
スタンフォード・スタジアムスタンフォード
観客数: 84,147人
主審: ジョエル・キニウ

ナイジェリア 1 - 2
(延長)
イタリア
アムニケ  25分レポートR.バッジョ  88分100分 (PK)
フォックスボロ・スタジアムフォックスボロ
観客数: 54,367人
主審: アルトゥーロ・ブリシオ・カルテル


準々決勝



オランダ 2 - 3 ブラジル
ベルカンプ  64分
ヴィンター  76分
レポートロマーリオ  53分
ベベット  63分
ブランコ  81分
コットン・ボウルダラス
観客数: 63,500人
主審: ロドリゴ・バディージャ

ブルガリア 2 - 1 ドイツ
ストイチコフ  75分
レチコフ  78分
レポートマテウス  47分 (PK)
ジャイアンツ・スタジアムイーストラザフォード
観客数: 72,000人
主審: ホセ・トーレス・カデナ


準決勝


ブルガリア 1 - 2 イタリア
ストイチコフ  44分 (PK)レポートR.バッジョ  20分25分
ジャイアンツ・スタジアムイーストラザフォード
観客数: 74,110人
主審: ジョエル・キニウ

スウェーデン 0 - 1 ブラジル
レポートロマーリオ  80分
ローズボウルパサデナ
観客数: 91,856人
主審: ホセ・トーレス・カデナ

3位決定戦



決勝


ブラジル
イタリア
GK1クラウディオ・タファレル
RB2ジョルジーニョ 21分
CB13アウダイール
CB15マルシオ・サントス
LB6ブランコ
RM17マジーニョ 4分
CM5マウロ・シルバ
CM8ドゥンガ
LM9ジーニョ 106分
CF7ベベット
CF11ロマーリオ
控え選手:
DF14カフー 87分 21分
FW21ヴィオラ 106分
監督:
カルロス・アルベルト・パレイラ
GK1ジャンルカ・パリュウカ
RB8ロベルト・ムッシ 35分
CB6フランコ・バレージ
CB5パオロ・マルディーニ
LB3アントニオ・ベナリーヴォ
RM14ニコラ・ベルティ
CM13ディノ・バッジョ 95分
CM11デメトリオ・アルベルティーニ 42分
LM16ロベルト・ドナドーニ
CF10ロベルト・バッジョ
CF19ダニエレ・マッサーロ
控え選手:
DF2ルイジ・アポローニ 41分 35分
MF17アルベリコ・エヴァーニ 95分
監督:
アリゴ・サッキ

優勝国

 1994 FIFAワールドカップ優勝国 

ブラジル
6大会ぶり4回目

得点ランキング

順位選手名国籍得点数
1フリスト・ストイチコフ ブルガリア6
オレグ・サレンコ ロシア
3ロマーリオ ブラジル5
ロベルト・バッジョ イタリア
ケネト・アンデション スウェーデン
ユルゲン・クリンスマン ドイツ
7ガブリエル・バティストゥータ アルゼンチン4
フロリン・ラドチョウ ルーマニア
マルティン・ダーリン スウェーデン

表彰

個人賞

選手名国籍備考
ゴールデンボール(大会MVP)ロマーリオ ブラジル優勝
シルバーボールロベルト・バッジョ イタリア準優勝
ブロンズボールフリスト・ストイチコフ ブルガリア4位
ゴールデンシューズ(得点王)フリスト・ストイチコフ ブルガリア6得点
オレグ・サレンコ ロシア
ヤシン賞(最優秀GK)ミシェル・プロドーム ベルギー4失点

オールスターチーム

決勝戦の開催前の7月16日FIFAワールドカップ優勝経験者であるペレボビー・チャールトンを含むFIFAの専門家により大会のオールスターチームが選出された[13]。オールスターチームの選出は大会史上初の試みとなる[13]

ポジション選手名国籍
GKミシェル・プロドーム ベルギー
DFパオロ・マルディーニ イタリア
マルシオ・サントス ブラジル
ジョルジーニョ ブラジル
MFクラシミール・バラコフ ブルガリア
トマス・ブロリン スウェーデン
ゲオルゲ・ハジ ルーマニア
ドゥンガ ブラジル
FWロマーリオ ブラジル
ロベルト・バッジョ イタリア
フリスト・ストイチコフ ブルガリア

脚注

外部リンク