報知オールスターカップ

報知オールスターカップ(ほうちオールスターカップ)は、神奈川県川崎競馬組合川崎競馬場で施行する地方競馬南関東公営競馬)の重賞競走平地競走)である。報知新聞社から優勝杯の提供を受けて冠名が取られている。

報知オールスターカップ
開催国日本の旗 日本
主催者神奈川県川崎競馬組合
競馬場川崎競馬場
第1回施行日1964年7月22日
2025年の情報
距離ダート2100m
格付けSIII
賞金1着賞金1400万円
出走条件サラブレッド系4歳以上オープン、地方全国交流
負担重量別定(負担重量を参照)
出典[1]
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副賞は、報知新聞社賞、関東地方公営競馬協議会賞、管理者賞(2024年)[2]

概要

1964年創設。当初は東京大賞典と同じくファン投票で出走馬を選出し、ハンデ戦が主流であった当時の南関東にあって別定戦で施行するなど、金盃と並んで上半期の南関東サラブレッド古馬最大の目標であった。しかし1996年より帝王賞6月末の開催に後ろ倒しになるなどの環境の変化から、2003年度(レースは2004年1月)より開催を1月の正月開催へと移動した上で地方競馬の全国交流競走へと衣替えした。この際、ファン投票による出走馬選出も廃止となっている。なお、全国交流競走に移行してから2016年まで、他地区所属馬の優勝は2004年のウツミジョーダン(岩手)、2014年のオオエライジン(兵庫)、2016年のグルームアイランド(金沢)の3回である[3]

なお、2024年からは開催時期を2月に移行している[4]

SIIIに格付けされている。現在は川崎記念のトライアル競走となっており、この競走の優勝馬には川崎記念への優先出走権が与えられる[1]

距離は創設からしばらく2000mで施行され、1988年からは1600mで施行されていた。冬季開催に移行した2003年度から再び2000mに戻ったが、2006年度(レースは2007年1月)からは2100mに延長された。

条件・賞金等(2024年)

出走資格[1]
サラブレッド系4歳以上。地方全国交流で、地方他地区所属馬の出走枠は原則4頭以下と定められている。
別定。4歳54kg、5歳以上55kg、牝馬2kg減を基本に、本年1月26日までの総収得賞金が4歳は4,000万円毎、5歳は4,500万円毎、6歳以上は5,000万円毎に1kg負担増となる(上限は牡馬・騸馬58kg、牝馬56kg)。
賞金額
1着2,000万円、2着700万円、3着400万円、4着200万円、5着100万円、着外手当15万円。
優先出走権付与[1]
優勝馬に川崎記念とダイオライト記念の優先出走権が付与される。

歴代優勝馬

回数施行日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師
第1回1964年7月22日ダ2000mオリオンホース牡4船橋R2:06.7松浦備谷口源吾
第2回1965年7月14日ダ2000mオリオンホース牡5船橋R2:06.0宮下哲朗谷口源吾
第3回1966年7月1日ダ2000mヒガシモア牡5川崎2:07.2佐々木竹見青野四郎
第4回1967年7月19日ダ2000mウエルスワン牡5大井2:07.1高橋三郎遠間波満行
第5回1968年6月9日ダ2000mイチウエルス牡5大井2:07.7高橋三郎遠間波満行
第6回1969年7月3日ダ2000mイナズマイーグル牡4船橋2:06.0高橋三郎梶田繁雄
第7回1970年7月9日ダ2000mアポスピード牡4大井2:06.5高橋三郎須田茂
第8回1971年7月15日ダ2000mカヤヌマタイム牡4大井2:06.4渥美忠男寺田時次郎
第9回1972年6月25日ダ2000mリユウトキツ牡5川崎2:07.2佐々木吉郷新貝一雄
第10回1973年7月4日ダ2000mマルイチキング牡4船橋R2:05.9角田次男宮下仁
第11回1974年7月1日ダ2000mウインザライン牡4大井R2:05.4赤間清松遠間波満行
第12回1975年6月26日ダ2000mマルイチダイオー牡4船橋R2:04.8角田次男宮下仁
第13回1976年7月6日ダ2000mヒデノアラシ牡4川崎2:06.6佐々木竹見勝又泉
第14回1977年7月21日ダ2000mニユーエビス牡5川崎2:06.2森下博足立関男
第15回1978年7月20日ダ2000mサンコーモンド牡4大井2:07.4赤間清松竹内美喜男
第16回1979年7月4日ダ2000mシヤドウ牝3川崎2:07.4橘真樹高橋正豪
第17回1980年7月9日ダ2000mモブスター牡4船橋2:05.4佐々木竹見佐竹海治
第18回1981年7月8日ダ2000mトウケイホープ牡5大井2:05.9秋吉和美大山末治
第19回1982年7月7日ダ2000mアズマキング牡5大井2:06.7高橋三郎岡部猛
第20回1983年7月6日ダ2000mミサキマリヌーン牝6大井2:05.9奥山正行竹原眞一
第21回1984年7月9日ダ2000mダーリンググラス牡6浦和2:07.2桑島孝春中沢文男
第22回1985年7月3日ダ2000mトムカウント牡6船橋2:06.1石崎隆之江川秀三
第23回1986年6月18日ダ2000mカウンテスアツプ牡5大井2:07.1的場文男赤間清松
第24回1987年7月15日ダ2000mガルダン牡6大井2:07.3的場文男三坂盛雄
第25回1988年7月27日ダ1600mリユウコウキング牡3船橋1:41.5本間茂森誉
第26回1989年7月12日ダ1600mダイタクジーニアス牝5川崎1:41.9佐々木竹見鳥飼春弥
第27回1990年7月23日ダ1600mコリムプリンス牡7船橋1:42.0佐々木清明佐々木総雄
第28回1991年7月10日ダ1600mチヤンピオンスター牡7大井1:41.0高橋三郎飯野貞次
第29回1992年6月24日ダ1600mパワーデイクター牡5船橋1:39.6田部和廣矢熊壽
第30回1993年7月12日ダ1600mハナセール牡5大井1:42.4高橋三郎物井榮
第31回1994年6月29日ダ1600mガンガデイーン牡4川崎1:41.4的場文男安池保
第32回1995年7月5日ダ1600mアマゾンオペラ牡4船橋1:42.2石崎隆之出川己代造
第33回1996年7月31日ダ1600mアマゾンオペラ牡5船橋1:41.6石崎隆之出川己代造
第34回1997年7月3日ダ1600mアマゾンオペラ牡6船橋1:41.0石崎隆之出川己代造
第35回1998年7月3日ダ1600mバンチャンプ牡5船橋1:39.9石崎隆之出川己代造
第36回1999年6月30日ダ1600mアローセプテンバー牡4船橋R1:39.1左海誠二北川亮
第37回2000年8月9日ダ1600mサプライズパワー牡6船橋1:40.6石崎隆之川島正行
第38回2001年8月15日ダ1600mスピーディドゥ牡5大井1:41.6内田博幸高橋三郎
第39回2002年8月14日ダ1600mフジノテンビー牡4船橋1:41.5佐藤隆川島正行
第40回2004年1月2日ダ2000mエスプリシーズ牡5川崎2:08.6森下博武井榮一
第41回2004年12月23日ダ2000mウツミジョーダン牡4水沢2:08.4小林俊彦村上佐重喜
第42回2005年12月23日ダ2000mケイアイミリオン牡7大井2:08.0内田博幸中村護
第43回2007年1月3日ダ2100mビービートルネード牡4川崎2:18.0町田直希武井榮一
第44回2008年1月3日ダ2100mエスプリベン牡4川崎2:16.9山崎誠士久保秀男
第45回2009年1月3日ダ2100mアンパサンド牡5川崎2:15.1御神本訓史池田孝
第46回2010年1月3日ダ2100mマズルブラスト牡8船橋2:14.9戸崎圭太川島正行
第47回2011年1月3日ダ2100mボランタス牡7川崎2:15.4山崎誠士山崎尋美
第48回2012年1月3日ダ2100mスターシップ牡8船橋2:16.5石崎駿出川克己
第49回2013年1月3日ダ2100mシーズザゴールド牡6船橋2:16.4戸崎圭太川島正行
第50回2014年1月3日ダ2100mオオエライジン牡6兵庫2:16.9張田京寺嶋正勝
第51回2015年1月3日ダ2100mドラゴンエアル牡4川崎2:18.2森泰斗高月賢一
第52回2016年1月3日ダ2100mグルームアイランド牡5金沢2:18.1吉原寛人高橋俊之
第53回2017年1月3日ダ2100mケイアイレオーネ牡7大井2:18.0的場文男佐宗応和
第54回2018年1月3日ダ2100mディアドムス牡6大井2:17.4岡部誠森下淳平
第55回2019年1月3日ダ2100mヤマノファイト牡4船橋2:16.6本橋孝太矢野義幸
第56回2020年1月3日ダ2100mオールブラッシュ牡8大井2:14.7今野忠成藤田輝信
第57回2021年1月3日ダ2100mタービランス牡8浦和2:16.6笹川翼水野貴史
第58回2022年1月3日ダ2100mノーヴァレンダ牡6川崎2:14.4森泰斗内田勝義
第59回2023年1月3日ダ2100mエルデュクラージュ騸9船橋2:18.4矢野貴之川島正一
第60回2024年2月1日ダ2100mライトウォーリア牡7川崎2:16.2吉原寛人内田勝義
  • 馬齢は新年齢表記に統一

Rはコースレコードを示す。

出典:南関東4競馬場公式「報知オールスターカップ競走優勝馬」https://www.nankankeiba.com/win_uma/19.do

川崎記念(1955年 - 1963年)

本競走創設以前、川崎市の市制記念日のある7月に川崎競馬場ではサラブレッドの古馬ハンデキャップ重賞である川崎記念が施行されていた。これが本競走の前身であるとの記述も一部で見られる[5]。以下に、その歴代優勝馬を記す(馬齢は新表記に統一した)。

回数施行日優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師
第1回1955年7月20日イチサチホマレ牡7大井2:21 0/5栗田武栗田金吾
第2回1956年7月15日カネエイカン牡5大井2:21 1/5小筆昌森田正一
第3回1957年7月17日イチカントー牡4大井2:22 2/5齋藤安[6]小暮嘉久
第4回1958年7月15日ヨシフサ牡7大井2:20 2/5朝倉文四郎廿楽長市郎
第5回1959年7月10日イチカントー牡6大井2:23 1/5長沢保作小暮嘉久
第6回1960年7月10日イチカントー牡7大井2:08.7藤田安弘小暮嘉久
第7回1961年7月16日タイセツザン牡5 2:07.6勝又衛 
第8回1962年7月10日ハローモア牡6大井2:07.5勝又泉寺田時次郎
第9回1963年7月24日ダイニハイスピード牡5船橋2:06.9渥美忠男 
  • 施行距離:第1回 - 第5回 ダート2200m、第6回 - ダート2000m

他地区所属馬の成績

回次馬名所属着順備考
第41回(2004年度)ウツミジョーダン水沢1着次々走川崎記念3着
第42回(2005年度)エアウィード水沢6着
フジエスミリオーネ高知7着
シノブホマレ笠松9着
レジェンドハンター笠松10着
エイシンハリマオー笠松11着
第43回(2006年度)ゲットゥザサミット笠松4着
キングスゾーン名古屋5着
クインオブクイン笠松8着
タカラアジュディ名古屋9着
第44回(2007年度)マルヨフェニックス笠松4着
ミツアキタービン笠松5着
トミノダンディ笠松8着
タイキサファリ名古屋9着
テンカタイヘイ名古屋10着
コガネウキョウ名古屋11着
第45回(2008年度)ミツアキタービン笠松8着
ケイエスゴーウェイ高知11着
第46回(2009年度)グランシュヴァリエ高知2着
マルヨフェニックス笠松8着
ファンドリコンドル高知13着
オグリオトメ笠松14着
第47回(2010年度)グランシュヴァリエ高知5着
マルヨフェニックス笠松6着
トウホクビジン笠松7着
コロニアルペガサス笠松9着
第48回(2011年度)グランシュヴァリエ高知6着
サムデイシュアー高知12着
ジャングルスマイル金沢13着
イーグルビスティー高知14着
第49回(2012年度)タンゴノセック高知8着
リワードレブロン高知11着
第50回(2013年度)オオエライジン西脇1着
ジャングルスマイル金沢6着
第51回(2014年度)ジャングルスマイル金沢9着
ニシノファイター北海道11着
第52回(2015年度)グルームアイランド金沢1着
ジャングルスマイル金沢7着
第53回(2016年度)ミッキーヘネシー高知5着
ジャングルスマイル金沢7着
トニーポケット金沢11着
ブレークビーツ盛岡13着
第54回(2017年度)グルームアイランド金沢8着
ストーンリバー北海道9着
メイジン金沢10着
第55回(2018年度)タガノゴールド園田5着
ナガラオリオン金沢12着
第56回(2019年度)ティモシーブルー金沢11着
タンクティーエー金沢12着
グルームアイランド金沢13着
ヤマミダンス金沢14着
第57回(2020年度)ショートストーリー高知5着
サノサマー金沢11着
第59回(2022年度)サンビュート北海道3着

地方全国交流となって以来、東海・高知勢の遠征が目立っていたが、近年は金沢からの遠征が多くなりつつある。

出典

関連項目

外部リンク

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