FCシャフタール・ドネツク

ウクライナのサッカークラブ

FCシャフタール・ドネツク[注 1]ウクライナ語: Футбольний клуб «Шахта́р» Донецьк ウクライナ語発音: [fudˈbɔlʲnɪj klub ʃɐxˈtɑr doˈnɛtsʲk], 英語: Football Club Shakhtar Donetsk)は、ウクライナドネツィク[注 1]のプロサッカークラブ。

FCシャフタール・ドネツク
原語表記Футбольний клуб «Шахтар» Донецьк
愛称Помаранчево-чорні (オレンジと黒)
Гірники (鉱山労働者)
Кроти (モグラ)
クラブカラー    オレンジ    
創設年1936年
所属リーグウクライナ・プレミアリーグ
所属ディビジョン1部
ホームタウンドネツィク
ホームスタジアムドネツクドンバス・アリーナ
(ドンバス地域での戦争のため、2020年5月よりキーウのNSCオリンピスキーに一時的に移動)
収容人数40,003[1] (メタリスト・スタジアム)
代表者ウクライナの旗 リナト・アフメトフ
監督クロアチアの旗 イゴール・ヨビチェビッチ
公式サイト公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

概要

2014年、ロシア・ウクライナ紛争の影響で、リヴィウへの移転を余儀なくされ、リヴィウ(2014年-2016年)とハルキウ(2017年-2020年)で試合を行っていたが、一方で事務所の本部やトレーニング施設はキエフに置いていた。2020年5月、シャフタールはキエフのNSCオリムピエスキーでホームマッチを行うようになった。

ウクライナ・プレミアリーグでは1996-97シーズンから2019-20シーズンまで24シーズン連続で2位以内につけている強豪クラブ。ウクライナ随一の大富豪リナト・アフメトフの積極的な資金投資により[2]、現在、東欧で最も資金力のあるチームとして知られている。FCディナモ・キエフとの対戦はウクライナダービーと呼ばれる。

かつてはドネツィクに新設されたドンバス・アリーナでホームマッチを行っていたが、2014年のロシア・ウクライナ紛争の影響で、暫定的に西へ1,000キロ(620mi)離れたアリーナ・リヴィウに移転を余儀なくされた。2016-17シーズンのウィンターブレイクの後、クラブは2017年初めにハルキウのメタリスト・スタジアム(ドネツクの北西250キロ)に再び移転した。2020年5月から7月にかけて、シャフタールはキエフのNSCオリンピエスキーでホームマッチを行った 。

2022年ロシアのウクライナ侵攻以降は隣国ポーランドに疎開し、首都ワルシャワを臨時の拠点として活動している[3]

クラブの歴史

1937年、クラブ創設当時の選手

ウクライナがソビエト連邦の一部であった1936年に創設された。ドネツクは以前からドネツ炭田で潤う都市であるが、チーム名の「シャフタール (シャフチョール) 」は「鉱夫」、「炭鉱・鉱山労働者」のことである。旧ソ連リーグ時代には、1961年・1962年とカップ戦で連覇を果たした。その後も1980年、1983年とカップ戦で優勝した。

ソビエト連邦の崩壊とウクライナの独立に伴い、1992年よりウクライナ・プレミアリーグが発足すると参加し、ウクライナの大富豪リナト・アフメトフの積極的なクラブ投資により近年力を付け、2001-02シーズンでFCディナモ・キエフの10連覇を阻止し、リーグ戦初優勝を果たした。

2005年、2006年にはリーグ連覇を果たしている。2009年にはウクライナ勢として初めてUEFAカップ優勝を達成[4]。2010年、UEFAチャンピオンズリーグではアーセナルを抑えてグループリーグを首位通過し、ウクライナのクラブとしては2チーム目のベスト16進出。決勝トーナメント1回戦ではASローマを破り、クラブ史上初のベスト8進出。屈強な守備陣とジャジソンウィリアンルイス・アドリアーノらを擁したテクニカルな攻撃陣はCLの舞台でも大いに威力を発揮した。

1999年に開いたサッカー教室で多くの子供たちを集めているなど、未来の人材育成にも力を入れている。ドネツクはウクライナ随一の産業地帯であり、その財力を元にシャフタール・ドネツクは旧ソビエト連邦諸国のみではなく、ブラジル等から有力選手を確保している。

2000年代後半からはギリシャオリンピアコスからメキシコ代表ネリー・カスティージョイタリアリヴォルノからクリスティアーノ・ルカレッリ(推定年俸約6億5千万円)を獲得するなど豊富な資金力を武器に移籍市場で活発的な動きを見せている。

2014年、ロシアとのウクライナ東部紛争の影響でホームスタジアムをドンバス・アリーナから一時的にでアリーナ・リヴィウに移転した[5]。2017年の冬以降は、メタリスト・スタジアムをホームスタジアムとしている。

近年では、ブラジル人選手の発掘に長けており、ウィリアンアンジ・マハチカラに、ルイス・アドリアーノACミランに、フェルナンジーニョマンチェスター・シティに、ドウグラス・コスタバイエルン・ミュンヘンに、フェルナンドUCサンプドリアにそれぞれ高額な移籍金で売却している。

タイトル

国内タイトル

国際タイトル

過去の成績

シーズンリーグ順位ウクライナ・カップ
1992ウクライナ・プレミアリーグ4位181062311026準決勝敗退
1992-93ウクライナ・プレミアリーグ4位3011127443234ベスト32
1993-94ウクライナ・プレミアリーグ2位342095643249ベスト16
1994-95ウクライナ・プレミアリーグ4位341888522962優勝
1995-96ウクライナ・プレミアリーグ10位3413615444345準決勝敗退
1996-97ウクライナ・プレミアリーグ2位301956722862優勝
1997-98ウクライナ・プレミアリーグ2位302073612567ベスト16
1998-99ウクライナ・プレミアリーグ2位302055702565準決勝敗退
1999-00ウクライナ・プレミアリーグ2位302136601666準々決勝敗退
2000-01ウクライナ・プレミアリーグ2位261961712163優勝
2001-02ウクライナ・プレミアリーグ1位262060491066優勝
2002-03ウクライナ・プレミアリーグ2位302244612470準優勝
2003-04ウクライナ・プレミアリーグ2位302244621970優勝
2004-05ウクライナ・プレミアリーグ1位302622631980準優勝
2005-06ウクライナ・プレミアリーグ1位302361641475ベスト16
2006-07ウクライナ・プレミアリーグ2位301965572063準優勝
2007-08ウクライナ・プレミアリーグ1位302424752474優勝
2008-09ウクライナ・プレミアリーグ2位301974471664準優勝
2009-10ウクライナ・プレミアリーグ1位302451621877ベスト4
2010-11ウクライナ・プレミアリーグ1位302334531672優勝
2011-12ウクライナ・プレミアリーグ1位302541801879優勝
2012-13ウクライナ・プレミアリーグ1位302541821879優勝
2013-14ウクライナ・プレミアリーグ1位282125622365準優勝
2014-15ウクライナ・プレミアリーグ2位261754712156準優勝
2015-16ウクライナ・プレミアリーグ2位262033762563優勝
2016-17ウクライナ・プレミアリーグ1位322552662480優勝
2017-18ウクライナ・プレミアリーグ1位322435712475優勝
2018-19ウクライナ・プレミアリーグ1位322651731183優勝
2019-20ウクライナ・プレミアリーグ1位322642802682ベスト16
2020-21ウクライナ・プレミアリーグ2位261664541954準々決勝敗退
2021-22ウクライナ・プレミアリーグ1位181521491047準々決勝進出
2022-23ウクライナ・プレミアリーグ1位302262692148中止
2023-24ウクライナ・プレミアリーグ

欧州の成績

シーズン大会ラウンド対戦相手ホームアウェー合計
1976-77UEFAカップ1回戦 ベルリナー・ディナモ3-01-14-1
2回戦 ブダペスト・ホンヴェード3-03-26-2
準々決勝 ユヴェントス0-31-01-3
1978-79UEFAカップウィナーズカップ1回戦 バルセロナ0-31-11-4
1979-80UEFAカップ1回戦 モナコ2-10-22-3
1980-81UEFAカップ1回戦 フランクフルト1-00-31-3
1983-84UEFAカップウィナーズカップ1回戦 B 19015-14-29-3
準々決勝 セルヴェット1-02-13-1
準決勝 ポルト2-31-13-4
1994-95UEFAカップ予備予選 リールストロム1-42-03-4
1995-96UEFAカップウィナーズカップ予備予選 リンフィールド4-11-05-1
1回戦 クラブ・ブルッヘ0-11-11-2
1996UEFAインタートトカップグループ7 バーゼルN/A2-24位
アタカ・オーラ・ミンスク1-2N/A
ロートル・ヴォルゴグラードN/A1-4
アンタルヤスポル1-0N/A
1997-98UEFAカップウィナーズカップ予備予選 ジンブル・キシナウ1-13-04-1
1回戦 ボアヴィスタ3-21-14-3
準々決勝 ヴィチェンツァ1-31-22-5
1998-99UEFAカップ予選1回戦 ビルキルカラ2-14-06-1
予選2回戦 チューリッヒ0-43-23-6
1999-00UEFAカップ予備予選 シレクス・クラトヴォ3-11-24-3
1回戦 ローダ0-21-31-5
2000-01UEFAチャンピオンズリーグ予選2回戦 レバディア・タリン4-15-19-2
予選3回戦 スラヴィア・プラハ0-12-02-1
グループB ラツィオ0-31-53位
アーセナル2-33-0
スパルタ・プラハ2-32-1
UEFAカップ3回戦 セルタ0-00-10-1
2001-02UEFAチャンピオンズリーグ予選2回戦 ルガーノ3-01-24-2
予選3回戦 ボルシア・ドルトムント0-21-31-5
UEFAカップ1回戦 CSKAソフィア0-32-12-4
2002-03UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦 クラブ・ブルッヘ1-11-12-2
(1-4 p)
UEFAカップ1回戦 アウストリア・ウィーン1-51-02-5
2003-04UEFAチャンピオンズリーグ予選2回戦 シェリフ・ティラスポリ0-02-02-0
予選3回戦 ロコモティフ・モスクワ1-01-32-3
UEFAカップ1回戦 ディナモ・ブカレスト2-30-22-5
2004-05UEFAチャンピオンズリーグ予選2回戦 ピュニク・エレバン3-11-04-1
予選3回戦 クラブ・ブルッヘ4-12-26-3
グループF ミラン0-10-43位
バルセロナ0-32-0
セルティック3-00-1
UEFAカップ3回戦 シャルケ1-11-02-1
準々決勝 AZ1-31-22-5
2005-06UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦 インテル0-21-11-3
UEFAカップ1回戦 デブレツェニ4-12-06-1
グループG PAOK1-0N/A2位
シュトゥットガルトN/A2-0
ラピド・ブカレスト0-1N/A
レンヌN/A1-0
3回戦 リール2-30-02-3
2006-07UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦 レギア・ワルシャワ1-03-24-2
グループD ローマ0-41-03位
オリンピアコス2-21-1
バレンシア0-22-2
UEFAカップ3回戦 ナンシー1-11-02-1
準々決勝 セビージャ2-22-34-5
2007-08UEFAチャンピオンズリーグ予選2回戦 ピュニク・エレバン2-02-14-1
予選3回戦 ザルツブルク0-13-13-2
グループD セルティック2-02-14位
ベンフィカ0-11-2
ミラン1-40-3
2008-09UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦 ディナモ・ザグレブ2-03-15-1
グループC バーゼル2-15-03位
バルセロナ1-23-2
スポルティングCP0-10-1
UEFAカップ1回戦 トッテナム2-01-13-1
2回戦 CSKAモスクワ0-12-02-1
準々決勝 パリ・サンジェルマン0-03-03-0
準決勝 ディナモ・キエフ1-12-13-2
決勝 ブレーメン2-1
2009-10UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦 ティミショアラ2-20-02-2 (a)
UEFAヨーロッパリーグ プレーオフ スィヴァススポル3-02-05-0
グループJ クラブ・ブルッヘ4-10-01位
パルチザン4-10-1
トゥールーズ4-02-0
ラウンド32 フラム1-21-12-3
2010-11UEFAチャンピオンズリーググループH パルチザン1-03-01位
ブラガ3-02-0
アーセナル5-12-1
1回戦 ローマ3-23-06-2
準々決勝 バルセロナ1-50-11-6
2011-12UEFAチャンピオンズリーググループG ポルト1-22-24位
APOEL2-22-0
ゼニト1-30-1
2012-13UEFAチャンピオンズリーググループE ノアシェラン2-05-22位
ユヴェントス1-10-1
チェルシー2-12-3
ラウンド16 ボルシア・ドルトムント2-20-32-5
2013-14UEFAチャンピオンズリーググループA レアル・ソシエダ4-02-03位
マンチェスター・ユナイテッド1-10-1
レバークーゼン0-00-4
UEFAヨーロッパリーグラウンド32 ヴィクトリア・プルゼニ1-11-22-3
2014-15UEFAチャンピオンズリーググループH アスレティック・ビルバオ0-00-12位
ポルト2-21-1
BATEボリソフ7-05-0
ラウンド16 バイエルン・ミュンヘン0-00-70-7
2015-16 UEFAチャンピオンズリーグ 予選3回戦 フェネルバフチェ0-03-03-0
プレーオフ ラピード・ウィーン1-02-23-2
グループA レアル・マドリード3-40-43位
パリ・サンジェルマン0-30-2
マルメFF4-00-1
UEFAヨーロッパリーグ ラウンド32 シャルケ040-03-03-0
ラウンド16 アンデルレヒト3-11-04-1
準々決勝 ブラガ2-14-06-1
準決勝 セビージャ2-21-33-5
2016-17 UEFAチャンピオンズリーグ 予選3回戦 ヤングボーイズ2-00-22-2
(2-4 p)
UEFAヨーロッパリーグ プレーオフ イスタンブール・バシャクシェヒル2-12-14-2
グループH ブラガ2-04-21位
ヘント5-05-3
コンヤスポル4-01-0
ラウンド32 セルタ0-21-01-2 (a)
2017-18 UEFAチャンピオンズリーグ グループF マンチェスター・シティ2-10-22位
ナポリ2-10-3
フェイエノールト3-12-1
ラウンド16 ローマ2-10-12-2 (a)
2018-19 UEFAチャンピオンズリーグ グループF マンチェスター・シティ0-30-63位
リヨン1-12-2
ホッフェンハイム2-23-2
UEFAヨーロッパリーグ ラウンド32 アイントラハト・フランクフルト2-21-43-6
2019-20 UEFAチャンピオンズリーグ グループC マンチェスター・シティ0-31-13位
ディナモ・ザグレブ2-23-3
アタランタ0-32-1
UEFAヨーロッパリーグ ラウンド32 ベンフィカ2-13-35-4
ラウンド16 ヴォルフスブルク3-02-15-1
準々決勝 バーゼル4-1
準決勝 インテル0-5
2020-21 UEFAチャンピオンズリーグ グループB レアル・マドリード2-03-23位
インテル0-00-0
ボルシアMG0-60-4
UEFAヨーロッパリーグ ラウンド32 マッカビ・テルアビブ1-02-03-0
ラウンド16 ローマ1-20-31-5
2021-22 UEFAチャンピオンズリーグ グループD シェリフ1-10-24位
インテル0-00-2
レアル・マドリード0-51-2
2022-23 UEFAチャンピオンズリーグ グループF RBライプツィヒ0-44-13位
セルティック1-11-1
レアル・マドリード1-11-2
UEFAヨーロッパリーグ 決勝プレーオフ レンヌ2-11-23-3
(5-4 p)
ラウンド16 フェイエノールト1-11-72-8
2023-24UEFAチャンピオンズリーググループH ポルト1-33-53位
アントワープ3-21-0
バルセロナ1-21-0
UEFAヨーロッパリーグ決勝プレーオフ マルセイユ


現所属メンバー

2023年9月2日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
1GK アルトゥール・ルドコ
2FW ラシナ・トラオレ
3DF スタフ・レムキン
4MF デニル・カスティージョ
5DF ヴァレリー・ボンダル
6MF タラス・ステパネンコ
7FW エギナウド
8MF ドミトロ・クリスキフ
9MF マリアン・シュヴェッド
10MF ヘオルヒー・スダコフ
11MF オレクサンドル・ズブコフ
12GK ティムール・プザンコフ
13DF ギオルギ・ゴチョレシビリ
14FW ダニロ・シカン
15MF アントン・フルシュチェンコ
16DF イラクリ・アザロヴィ
17FW ボグダン・ヴィウニク
18FW ケビン・ケルシー
No.Pos. 選手名
19DF ドミトロ・チグリンスキー
20MF ドミトロ・トパロフ
21MF アルテム・ボンダレンコ
22DF ミコラ・マトヴィエンコ
23DF ペドリーニョ
25DF ノヴァトゥス・ミロシ
26DF エフィム・コノプリャ
27MF オレグ・オチェレトコ
29MF イゴール・ナザリャナ
31GK ドミトロ・リズニク
32DF エドゥアルド・コジック
34MF イヴァン・ペトリアク
39FW ネウェルトン
44DF ヤロスラフ・ラキツキー
46DF ダニーロ・ウドド
48GK デニス・トヴァルドフスキー
77MF フスラフ・トイロフ
90MF オレクセイ・カシュチュク
監督
  • パトリック・ファン・レーウェン

歴代監督

氏名国籍期間
オレグ・オシェンコフ ソビエト連邦1960-1969
オレー・バツィレヴィッチ ソビエト連邦1972-1973
ヴィクトア・ノソフ ソビエト連邦1979-1985
オレー・バツィレヴィッチ ソビエト連邦1986
ヴァレリー・ヤレムチェンコ  ウクライナ1989-1994, 1996-1999
アナトリー・ブイショヴェツ ロシア1999
ヴィクトア・プロコペンコ  ウクライナ1999-2001
ヴァレリー・ヤレムチェンコ  ウクライナ2001-2002
ネヴィオ・スカラ イタリア2002
ベルント・シュスター ドイツ2003-2004
ミルチェア・ルチェスク  ルーマニア2004-2016
パウロ・フォンセカ ポルトガル2016-2019
ルイス・カストロ ポルトガル2019-2021
ロベルト・デ・ゼルビ イタリア2021-2022
イゴール・ヨビチェビッチ クロアチア2022-

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

トリビア

  • ジョー・ストラマーのバンド、ザ・メスカレロスのアルバム『グローバル・ア・ゴーゴー』の中には「シャフタール・ドネツク」という曲がある。これはこのクラブから着想を得て書かれた曲だと言われている。
  • オレンジ革命時、チームカラーのオレンジ色が問題となったが、オーナーのアフメトフは変更を否定し、今日まで至る。
  • 2012年11月20日に行われたUEFAチャンピオンズリーググループステージ第5節の対FCノアシェラン戦にて、ノアシェランに先制を許した直後の前半26分に、選手の治療のために止まった試合が主審ドロップボールにより再開されたものの、ミッドフィールダーのウィリアンがノアシェラン側に返したボールを、シャフタールのフォワードルイス・アドリアーノが反応し、唖然として立ち尽くすノアシェランのゴールキーパーを尻目に無人のゴールに決めてしまう珍事が発生した。この一連のプレーはフェアプレーに反する行為だとして議論を呼び、UEFAは翌21日、シャフタール・ドネツクFWルイス・アドリアーノに対して規律処分を検討することを明らかにした[6]

インフラストラクチャー

ドンバス・アリーナは、UEFAの最高評価である4つ星を受けています。
オリンピスキー
シャフタール・スタジアム(現地ではテラコーンから見える)

2009年まで、シャフタールは試合の大半をRSCオリンピスキーで行っていた。このスタジアムはドネツィク州とセルゲイ・ブブカオリンピック予備学院の所有であり、ソビエト時代に建設され、以前はFCロコモティフ・ドネツィクの名前で知られていた。

2009年8月29日、新しいスタジアムであるドンバス・アリーナの建設が完了しオープンした。レーニン青年公園に位置し、収容人数は50,149人で、UEFAの最高評価である5つ星を受けている。

シャフタールの旧本拠地であるシャフタール・スタジアムは1936年に建設され、4回改修された。現在はシャフタール・ドネツクのリザーブチームが使用している。このスタジアムは、シャフタールがUEFAチャンピオンズリーグのグループステージに進出した際に、2000年にベンチシートの設置など、大規模な改修が行われた。

モグラのマスコット(クラブの愛称である"moles"に由来)がホームマッチで観客を楽しませている。シャフタールは試合の平均観客動員数で40位にランクされ、評価チャートで東欧のクラブの中で最も高い位置にある[7]。 2013-14シーズン以前に、シャフタールはシーズンチケットの販売数において東欧の記録を更新し、2万7000枚のシーズンチケットを販売した。これはドンバス・アリーナの席の52%がシーズンチケット保持者によって占められていることを意味する[8]

2014年から2016年末までの間、ドンバス戦争のため、シャフタールはホームマッチをアレーナ・リヴィウで開催した[9]。 2016-17シーズンの冬の休憩後、クラブはドネツィクから北西に250キロメートル離れたハルキウのメタリスト・スタジアムに移動した[10]

トレーニングセンター

シャフタール・ドネツクは、トップチーム、リザーブチーム、ユースアカデミーのためにキルシャ・トレーニングセンターに独自のトレーニング施設を所有している。

ウクライナ東部の戦争状況により、シャフタールのホームマッチの会場は何度も変更された。その際、チームはキエフのトレーニング施設を利用することが発表した。 トレーニング施設はキエフから約20キロメートル離れた場所にあり、ウクライナ労働組合連合が所有するスヴャトシンという名前のオリンピック準備トレーニング基地である[11][12][13]

ユース、アカデミー、リザーブ

かつてクラブは複数のリザーブチームを持ち、プロの大会に参加していた。しかし、2015年までに、FCシャフタール-2ドネツィクやFCシャフタール-3ドネツィクなどのリザーブチームはすべてプロの大会から撤退した。ただし、クラブはウクライナ・プレミアリーグのユース選手権でシャフタールU-21チームをフィールドしている。また、クラブはティーンエイジャー向けの特別なユースリーグに参加する4つのチームを持つサッカーアカデミーも運営している。さらに、2012年からはウクライナ・プレミアリーグのU-19選手権にもチームを派遣している。

ソビエト時代には、クラブにはShakhter-Dドネツィクというユースチームがあり、ダブルス向けの独自のソビエト選手権に参加していた。Shakhter-Dは後にFCシャフタール-2ドネツィクに再編され、ウクライナ・ファーストリーグに参加した。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ユースアカデミーはクロアチアのスプリトに移転した[14][15]

脚注

注釈

出典

外部リンク