UEFAヨーロッパリーグ (UEL 、英 : UEFA Europa League )は、欧州サッカー連盟 (UEFA)が主催する、ヨーロッパ のクラブチーム によるサッカー の国際大会である。この大会への参加資格は、各国のリーグ戦 やカップ戦 での成績に基づいている。
UEFAカップウィナーズカップ が廃止される前の1971年から1999年までは"第3層"であったが、現在はUEFAチャンピオンズリーグ の下、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ の上に位置する"第2層"の大会である。
概要 インターシティーズ・フェアーズカップ として創設された大会が前身となり、1972年 にUEFAカップ として正式に発足。1999年 、それまであった欧州三大カップ戦の一角、UEFAカップウィナーズカップ (ヨーロッパ各国のカップ戦優勝クラブによる国際大会)を吸収する形で(UEFAカップ出場資格に、ヨーロッパ各国のカップ戦優勝クラブを加える形で吸収)、統合された。
グループステージ以外においては、対戦の勝敗は基本的にH&A 方式の2戦合計にて決められる。また、決勝戦のみ中立地での1戦で勝敗を決する(1997-98シーズンより)。グループステージには、2021-22シーズンからは4クラブ×8組の32クラブが出場する(2004-05シーズンより2008-09シーズンまでは5クラブ×8組の40クラブが出場(1回総当たり、各クラブがホームゲームとアウェーゲームを2回ずつ実施)、2009-10シーズンより2020-21シーズンまでは4クラブ×12組の48クラブが出場(H&Aの2回総当たり)していた)。
従来、UEFAヨーロッパリーグ(当時の名称はUEFAカップ)は、各国リーグの上位クラブ同士が対戦するということもあって、UEFAチャンピオンズリーグ (UCL)と並んでレベルの高い大会であった(90年代中盤までUEFAチャンピオンズリーグは、どの国も1クラブ(リーグ優勝したクラブのみ)しか出場できなかった。そのため当時のUEFAカップは、リーグ優勝を惜しくも逃した各国の上位クラブが多数参加する非常にレベルの高い大会であった)。しかし1997-98シーズン以降、UEFAチャンピオンズリーグ出場クラブ拡大の余波を受け、各国リーグから複数のクラブがUEFAチャンピオンズリーグへの参加が認められるようになると、欧州主要リーグのビッグクラブが軒並みUEFAチャンピオンズリーグに参加してしまう事態となり、UEFAカップは、「国内リーグで優勝もしくはUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃したチームのための大会」という不名誉な位置付けの大会に成り下がりつつあった。
この課題を解決するための施策として、UEFAチャンピオンズリーグ本大会グループリーグ(GL)3位敗退クラブなどが当年度のUEFAヨーロッパリーグに参加することを可能とすることで、例えば近年ではマンチェスター・シティ 、チェルシー 、リヴァプール 、ユヴェントス のようなUEFAチャンピオンズリーグの優勝を目指すようなビッグクラブやアトレティコ・マドリード 、ボルシア・ドルトムント 、ポルト 、バルセロナ のようなUEFAチャンピオンズリーグでもGLを勝ち抜けるであろうと目される有力クラブが、UEFAヨーロッパリーグへ参加できるよう手配するようにしている。
その他の施策としては、グループリーグの導入(当初は変則H&A形式のリーグ戦として2004-05シーズンより導入)、決勝戦を中立地での1戦のみで決する(決勝戦はUEFA4つ星認定スタジアム 以上の格付けを持ったスタジアムで開催する)、より格式高い大会とするためのセレモニーとしてUEFAヨーロッパリーグ・アンセム(賛美歌)の導入や新たな大会ロゴマークの新設、大会名も2009-10シーズンより従来のUEFAカップからUEFAヨーロッパリーグ へと変更する、等、UEFAチャンピオンズリーグに近いような大会方式に変更された[1] [2] 。さらに2014-15シーズンより、優勝クラブには翌年度のUEFAチャンピオンズリーグへの出場資格が与えられている。
参加資格 2021-22シーズンより、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ (UECL)が創設されたことにより、UELに直接出場するクラブ数は大幅に削減された。UECL優勝クラブは翌年度のUELのグループステージ出場権を得る。
国内リーグ戦 UEFAランキング1位~4位の国の前年度国内リーグ5位のクラブと同ランキングの5位の国の国内リーグ4位のクラブの計5クラブがUELのグループステージに直接出場する。
2018-19シーズンから2020-21シーズンまで UEFAランキング 1位~51位の国は2つ、52位~54位の国は1つの出場枠を持つ。ただし、リヒテンシュタインは国内リーグが無いため、国内リーグ戦の成績による出場クラブはない。リーグカップ戦からの出場枠を有するイングランド、フランスは国内リーグ戦の成績による出場は1クラブのみとなる。
(1) UEFAランキング1位〜4位の前年度国内リーグ5位と6位クラブ (2) UEFAランキング5位〜6位の前年度国内リーグ4位と5位クラブ (3) UEFAランキング7位〜15位の前年度国内リーグ3位と4位クラブ (4) UEFAランキング16位〜51位の前年度国内リーグ2位と3位クラブ (5) UEFAランキング52位~54位の前年度国内リーグ2位クラブ
国内カップ戦 UEFAランキング1位~15位の国の前年度国内カップ戦優勝クラブ、計15クラブがUELに直接出場する。上位6か国の優勝クラブはグループステージから出場する。
2018-19シーズンから2020-21シーズンまで
前年度国内カップ戦優勝クラブ イングランド 、フランス の前年度国内リーグカップ戦優勝クラブ1995-96~2015-16シーズンには、UEFAリスペクト・フェアプレーランキング(英語版 ) 上位の協会に与えられるフェアプレー枠(3枠・予選1回戦から出場)が存在した。 当年度CL敗退チーム 1996-97シーズン以降、同じ年度のUEFAチャンピオンズリーグの敗退チームの一部も当大会に合流する。
同年度UEFAチャンピオンズリーグ予選敗退クラブ(1996-97シーズン以降)※1996-97シーズンは予選敗退した全クラブ、1997-98~1998-99シーズンは2回戦敗退クラブ、1999-2000~2017-18は3回戦とプレーオフ敗退クラブ、2018-19~2020-21は予選敗退した全クラブ、2021-22以降は2回戦~プレーオフ敗退クラブが対象。 同年度UEFAチャンピオンズリーグ本大会グループリーグ3位クラブ(1999-2000シーズン以降)※決勝トーナメントから参加。 2021-22シーズンから、UELを分割する形で、UCL、UELに次ぐ、3番目のレベルの大会として、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ (UECL)が創設された(かつて、3番目のレベルの大会としては、2008年までUEFAインタートトカップ が存在し、上位入賞クラブがUEFAカップ出場権を得ていたが、UELに統合された)。そのため、従来、UEL出場権を得ていたUEFAランキング16位以下のカップ戦優勝クラブ、同1~4位の前年度国内リーグ6位クラブ、同5位の前年度国内リーグ5位クラブ、同6位以下で前年度国内リーグ成績により出場権を得ていたクラブは、当大会では無くヨーロッパカンファレンスリーグに出場する。
国内カップ戦王者が国内リーグ成績でも出場権を獲得した場合の扱いは以下の通り。 2015-16シーズンより、国内カップ戦王者が、国内リーグ成績によりUCLもしくはUEL出場権を獲得した場合、出場枠はカップ戦準優勝クラブではなく、UCLとUELの出場権を得ていない国内リーグ最上位のクラブに与えられる[3] (それ以前は国内カップ戦王者がUCLに出場する場合、UEL出場枠はカップ戦準優勝クラブに与えられることもあった)。 国内カップ戦王者(国内の出場枠の中で最上位扱いとされる)が、国内リーグ成績によりUCL出場権も獲得した場合、UCLに出場するため、UELの他の出場権獲得チームの参加ラウンドが1つ繰り上がる。国内カップ戦王者が、国内リーグ成績によるUEL出場権も獲得した場合、そのチームより国内リーグ成績が下のUEL出場権獲得チームの参加ラウンドが1つ繰り上がる。 イングランド、フランスの国内リーグカップ戦王者(国内の出場枠の中で最下位扱いとされる)が、国内リーグ成績によりUCLもしくはUEL出場権を獲得した場合、出場枠はUCLとUELの出場権を得ていない国内リーグ最上位のクラブに与えられる。 2015-16シーズン以降、前年度UEL優勝クラブが国内リーグ順位でUCL出場権獲得圏外かつ、UEL出場権を獲得した場合の扱いは以下の通り。 前年度UEL優勝クラブが、前年度国内リーグ順位がUEL出場権獲得圏であった場合や、前年度国内カップ戦もしくはリーグカップ戦で優勝し、かつ前年度国内リーグ順位がUCL出場権獲得圏外の場合、UEL優勝クラブはUELの代わりにUCLに出場し、その国のUELの出場枠は結果として1つ減少する。また、その国の他のUEL出場クラブの参加ラウンドは繰り上がらない。 開催方式 予選はトーナメント形式によるホーム・アンド・アウェー戦を実施する。2試合終了後同点の場合には延長戦 、PK戦 を行い勝者を決定する。なお、2020-21シーズンまではアウェーゴールルール が採用されていた[4] 。各対戦前に各クラブのランキングポイントによりポットを分けた上で同国のクラブ同士が対戦しないように抽選を行う。予選で敗退したクラブはカンファレンスリーグに出場する。
グループリーグは32チームを4クラブずつ、8グループに分けたホーム・アンド・アウェー戦のグループリーグを実施する。抽選は各クラブのランキングポイントにより4つのポットにわけ、また同国のクラブが同じグループに入らないように行われる。各グループ1位のクラブは自動的に決勝トーナメント進出が決まるが、2位のクラブはチャンピオンズリーグのグループリーグを3位で敗退したクラブとのプレーオフにより決勝トーナメント進出を争う。3位のクラブはカンファレンスリーグの決勝トーナメント進出を懸けたプレーオフに出場する。
決勝トーナメントは、16クラブでのトーナメント形式によるホーム・アンド・アウェー戦を実施する。2試合の合計スコアが同じ場合は延長戦→PK戦で次のステップ進出クラブを決める。(アウェーゴール方式は2020-21シーズン限りで廃止)決勝のみ(自国クラブが勝ち上がった場合は中立地でなくなるが)中立地での一発勝負となる。
決勝トーナメントプレーオフの組み合わせ抽選はグループリーグ2位の8クラブがシードされ、同国のクラブ同士が対戦しないように抽選される。1回戦の組み合わせ抽選はグループリーグ1位の8クラブがシードされ、同国のクラブ同士が対戦しないように、またグループリーグで対戦したクラブとも当たらないように考慮される。2回戦以降の抽選ではシード分けはされず、同国同士・グループリーグ同組同士の対戦も制限されない。
2024-25シーズンから
初登場 前ラウンド勝者 チャンピオンズリーグ敗者 予選1回戦 (18チーム) 16チーム チャンピオンズリーグ 2次予選(リーグ・ルート)の敗者3チーム 予選2回戦 (16チーム) 7チーム 7位から12位の国内リーグ3位の6チーム 6位の国内リーグ4位チーム 予選1回戦の勝者6クラブ 予選3回戦 チャンピオン (12チーム) チャンピオンズリーグ 2次予選(チャンピオンズ・ルート)の敗者12チーム チャンピオン以外 (14チーム) 13位から15位の国内カップ優勝の3チーム 予選2回戦の勝者の8チーム チャンピオンズリーグ 2次予選(リーグ・ルート)の敗者3チーム プレーオフ(24チーム)
8位から12位の国内カップ優勝の5チーム 予選3回戦勝者の6チーム(チャンピオンズ・ルート)予選3回戦勝者の7チーム(リーグ・ルート)
チャンピオンズリーグ 3次予選(チャンピオンズ・ルート)の敗者6チーム グループステージ (36チーム) 13チーム 1位から7位の国内カップ優勝の7チーム 1位から5位の国内リーグ5位の5チーム UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの前回優勝チーム 11チーム チャンピオンズリーグ・3次予選(リーグ・ルート)の敗者の6チーム チャンピオンズリーグ・プレーオフ敗者の5チーム 決勝トーナメント (16チーム)
2021-22シーズンから
初登場 前ラウンド勝者 チャンピオンズリーグ敗者 予選ラウンド (16チーム) 3チーム チャンピオンズリーグ 2次予選(チャンピオンズ・ルート)の敗者10チーム チャンピオンズリーグ 2次予選(リーグ・ルート)の敗者3チーム プレーオフ (20チーム) 6チーム 予選勝者(チャンピオンズ・ルート)の5チーム 予選勝者(リーグ・ルート)の3チーム チャンピオンズリーグ 3次予選(チャンピオンズ・ルート)の敗者6チーム グループステージ (32チーム) 12チーム 1位から6位の国内カップ優勝の6チーム 5位の国内リーグ4位の1チーム 1位から4位の国内リーグ5位の4チーム UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの前回優勝チーム(2022-23シーズンから) 10チーム チャンピオンズリーグ・3次予選(リーグ・ルート)の敗者の4チーム チャンピオンズリーグ・プレーオフ敗者の6チーム 決勝トーナメント プレーオフ (16チーム) 8チーム チャンピオンズリーグ・グループステージ3位の8チーム 決勝トーナメント (16チーム) 決勝トーナメント プレーオフの勝者8チーム グループステージ1位の8チーム
2018-19シーズンから2020-21シーズンまで
初登場 前ラウンド勝者 チャンピオンズリーグ敗者 予備予選 (16チーム) 16チーム 50位から55位の国内カップ優勝の6チーム 49位から54位の国内リーグ2位の6チーム 48位から51位の国内リーグ3位の4チーム 予選1回戦 (94チーム) 86チーム 25位から49位の国内カップ優勝の25チーム 18位から48位の国内リーグ2位の30チーム (リヒテンシュタイン は除く) 16位から47位の国内リーグ3位の31チーム(同上) 予選2回戦 チャンピオン・ルート (20チーム) 20チーム チャンピオンズリーグ・予選1回戦敗者の17チーム チャンピオンズリーグ・予備予選敗者の3チーム メイン・ルート (74チーム) 27チーム 18位から24位の国内カップ優勝の7チーム 16位から17位の国内リーグ2位の2チーム 13位から15位の国内リーグ3位の3チーム 7位から15位の国内リーグ4位の9チーム 5位から6位の国内リーグ5位の2チーム(又はフランスのリーグカップ優勝クラブ) 1位から4位の国内リーグ6位の4チーム(又はイングランドのリーグカップ優勝クラブ) 予選3回戦 チャンピオン・ルート (20チーム) 予選2回戦(チャンピオン・ルート)勝者の10チーム 10チーム
チャンピオンズリーグ・予選2回戦(優勝チーム予選)敗者の10チーム メイン・ルート (52チーム) 12チーム 13位から17位の国内カップ優勝の5チーム 7位から12位の国内リーグ3位の6チーム 6位の国内リーグ4位の5チーム 3チーム
チャンピオンズリーグ・予選2回戦(上位チーム予選)敗者の3チーム プレーオフ チャンピオン・ルート (16チーム) 予選3回戦(チャンピオン・ルート)勝者の10チーム 6チーム チャンピオンズリーグ・予選3回戦(優勝チーム予選)敗者の6チーム メイン・ルート (26チーム) グループステージ (48チーム) 17チーム 1位から12位の国内カップ優勝の12チーム 4位の国内リーグ4位の1チーム 1位から3位の国内リーグ5位の3チーム 10チーム チャンピオンズリーグ・プレーオフ敗者の6チーム チャンピオンズリーグ・予選3回戦(上位チーム予選)敗者の4チーム 決勝トーナメント (32チーム) グループステージ1位の12チーム グループステージ2位の12チーム 8チーム チャンピオンズリーグ・グループステージ3位の8チーム
2008-09シーズンまで 予選-1回戦 トーナメント形式によるホーム・アンド・アウェー戦を実施する。2試合終了後同点の場合にはアウェーゴール が多いクラブが勝者となる。それでも決まらない場合には延長戦 、PK戦 を行い勝者を決定する。各対戦前に組合せ抽選が行われ、同国のクラブが対戦しないように、また各クラブのランキングポイントによりポットを分けた上で、組合せ抽選を行う。予選1回戦は以下のクラブによって行われる。組合せは南部、中東部、北部の各地域内の国同士で対戦するように抽選される。UEFAフェアプレークラブ UEFAランキング19位以下の国・地域の国内カップ戦優勝クラブ UEFAランキング19位-51位の国・地域の第2順位のクラブ UEFAランキング16位-21位の国・地域の第3順位のクラブ 予選2回戦は以下のチームによって行われ、32チームに絞られる。UEFAインタートトカップ の勝者UEFAランキング14位-18位の国・地域の国内カップ戦優勝クラブ UEFAランキング16位-18位の国・地域の第2順位のクラブ UEFAランキング9位-15位の国・地域の第3順位のクラブ 予選1回戦の勝者 1回戦は以下のチームによって行われ、40チームがグループリーグに進出する。UEFAカップの前年度優勝クラブ UEFAランキング1位-13位の国・地域の国内カップ戦優勝クラブ UEFAランキング7位-8位の国・地域の第3順位のクラブ UEFAランキング4位-8位の国・地域の第4順位のクラブ UEFAランキング1位-8位の国・地域の第5順位のクラブ UEFAランキング1位-3位の国・地域の第6順位のクラブ UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦の敗者 予選2回戦の勝者(ただし、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAカップの出場権重複により出場枠やシードには変動がある) グループリーグ 40チームを5クラブずつ、8グループに分けたグループリーグを実施する。抽選は各クラブのランキングポイントにより5つのポットにわけ、また同国のクラブが同じグループに入らないように行われる。ホーム・アウェーあわせて4試合(基本的には各2試合ずつが割り当てられる。完全H&Aではない)を戦い、各グループ上位3クラブが決勝トーナメントに進出する。勝ち点が同じクラブがある場合には以下の順により決定する。UEFAチャンピオンズリーグと異なり、完全H&Aではないため該当チーム同士の直接対決の結果は考慮されない。グループリーグ全試合での得失点差 グループリーグ全試合での総得点 グループリーグ全試合でのアウェイゴール数 グループリーグ全試合での勝利数 グループリーグ全試合でのアウェイ勝利数 UEFAランキングの上位の国と地域 決勝トーナメント グループリーグを勝ち抜いた24クラブとUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ3位クラブ8クラブを加えた32クラブでのトーナメント形式によるホーム・アンド・アウェー戦を実施する。決勝トーナメントの抽選 グループリーグ終了後に決勝トーナメント1、2回戦の抽選を行う。1回戦においては、同国のクラブ同士が対戦しないように、またグループリーグで対戦したクラブとも当たらないように考慮される。また、グループリーグ1位のクラブは3位のクラブと、グループリーグ2位のクラブはUEFAチャンピオンズリーグ3位のクラブと対戦する。グループリーグ3位のクラブとUEFAチャンピオンズリーグ3位のクラブが第1戦のホームゲームとなる。2回戦以降はカントリープロテクションは考慮されない。また、2回戦終了後に準々決勝以降の組み合わせ抽選を行い、トーナメントが確定する。 2009-10シーズンから 大会名称の変更 大会名がUEFAカップからUEFAヨーロッパリーグに変更される。 UEFAランキングによる出場クラブ数の変更
UEFAランキング 1位から6位のリーグからの出場クラブ数に変更はない。それ以下のリーグに与えられる出場枠に変更がなされた。まず、7位から9位のリーグは国内カップ戦優勝クラブとその他3クラブを出場させることができる。その他のリーグは国内カップ戦優勝クラブとその他2クラブを出場させることができる。グループステージの構成の変更 2008-09シーズンまでのグループステージは全40クラブを5クラブずつの8グループに分けて行われるが、2009-10シーズンから全48クラブを4クラブずつの12グループに分けて行われることになった。 予選 全試合H&A 戦を実施する[注釈 1] 。予選1回戦UEFAランキング35位〜53位の国内カップ戦優勝チーム UEFAランキング22位〜51位の国内リーグ3位 UEFAランキング28位〜53位の国内リーグ2位 UEFAフェアプレーランキングで選ばれた3チーム 予選2回戦予選1回戦を勝ち上がったチーム UEFAランキング20位〜34位の国内カップ戦優勝チーム UEFAランキング7位〜9位の国内リーグ5位 UEFAランキング10位〜15位の国内リーグ4位 UEFAランキング16位〜21位の国内リーグ3位 UEFAランキング16位〜27位の国内リーグ2位 予選3回戦予選2回戦を勝ち上がったチーム UEFAランキング17位〜19位の国内カップ戦優勝チーム UEFAランキング1位〜3位の国内リーグ6位 UEFAランキング4位〜6位の国内リーグ5位 UEFAランキング7位〜9位の国内リーグ4位 UEFAランキング10位〜15位の国内リーグ3位 プレーオフ予選3回戦を勝ち上がったチーム UEFAランキング8位〜16位の国内カップ戦優勝チーム UEFAランキング1位〜3位の国内リーグ5位 UEFAランキング4位〜6位の国内リーグ4位 UEFAランキング7位〜9位の国内リーグ3位 UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦敗退15チーム 本選グループステージプレーオフを勝ち上がった37チーム UEFAランキング1位〜7位の国内カップ戦優勝チーム UEFAチャンピオンズリーグ予選プレーオフ敗退10チーム UEFAヨーロッパリーグ前年度優勝クラブ 決勝トーナメントグループステージ各組上位2チーム UEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ3位 抽選はグループリーグ終了後に決勝トーナメント1回戦の抽選を行う。1回戦においては、UEFAチャンピオンズリーグ3位クラブのうち、成績上位4チームをグループステージ1位の枠に入れてシードし、成績下位4チームはグループステージ2位の枠に入れる。そして1位の枠から1つ、2位の枠から1つという形で抽選を行う。2位の枠から選ばれたチームが第1戦のホームとなる。また同国のクラブ同士が対戦しないように、またグループリーグで対戦したクラブとも当たらないように考慮される。準々決勝、準決勝は再度抽選となるが、この際には1回戦の抽選に伴う考慮はなく、全くのフリーで抽選を行う。
国内カップ戦優勝クラブがUCLに出場のため不参加でカップ戦準優勝クラブが出場する場合、各国の判断によっては、どのラウンドから参加するかを国内リーグの順位に従って決める。
2015-16シーズンから 前年度優勝クラブは、UCLに出場することになった。 UEFAランキング7位から9位のグループステージからの出場枠が4チームから3チームに変更され、ランキング1位から51位の国は、全て3チームずつ出場枠を得ることになった。 グループステージからの出場枠が7チームから16チームに拡大。拡大した9つの出場枠は、UEFAランキング8~12位の国のカップ戦王者、UEFAランキング4位の国の4位チーム、そしてUEFAランキング1位~3位の5位チームに与えられる[3] 。 国内カップ戦王者が、国内リーグ成績によりUCL出場権を獲得した場合、出場枠はカップ戦準優勝クラブではなく、UCLとUELの出場権を得ていない国内リーグ最上位のクラブに与えられる。 2020-21シーズンまで UEFAチャンピオンズリーグの全ての予選ラウンドの敗退チームが、UEFAヨーロッパリーグの出場権(予選2回戦~プレーオフのいずれか)を得ることになった。 2020年後半戦より新型コロナウィルス 感染対策のため、選手・監督・スタッフらにはPCR検査 が義務付けられた。陽性者は隔離対象となるため、試合や遠征には帯同出来ない。 2019-20シーズンの特別ルール 新型コロナウィルスの世界的流行 に伴い、準々決勝以降の全ての試合は、UEFAチャンピオンズリーグ と同じく1試合決着方式の短期集中開催に変更され、中立地で開催されることになった。2024-25シーズンから 2024-25シーズンより、現行の32チームから36チームに出場枠が拡大され、グループステージを4チーム、8組に分けるフォーマットは廃止され、スイス方式の総当たり方式が導入される[5] 。
具体的には、予選リーグは参加36チームが、組み合わせ抽選により、オープン形式で8チームt対戦を行い、そのうちホーム・アウェー各4試合づつを実施。8試合終了時点での成績上位8チームは自動的に決勝トーナメントに進出。9-24位についても組み合わせ抽選によりホーム・アンド・アウェー方式によるプレーオフを行い、その勝者8チームを加えた16チームが決勝トーナメントを争う。
選手登録のルール シーズン途中に移籍して新加入した選手が前所属クラブでUEL本大会に出場歴のある場合、新たな所属クラブで同年度の大会に出場登録はできない。同年度のUCL本大会に出場歴のある選手は、1人に限り登録が可能(但しUCLに出場した際の前所属クラブが、UCLでグループリーグ3位になってUEL決勝トーナメントに参加する場合は不可)。UCL、UELの予選のみに前所属クラブで出場歴がある選手に関しては、新たな所属クラブで本大会から登録できるルールに変更された(元々は前所属クラブが敗退していない場合は登録不可だった)。
賞金 2022/23シーズンの例[6] 。
総額は4億6500万ユーロ に上る。内訳は以下の通り グループステージ出場: 363万ユーロ グループステージでの勝利(1試合あたり): 63万ユーロ グループステージでの引き分け(1試合あたり): 21万ユーロ グループステージ1位: 110万ユーロ グループステージ2位: 55万ユーロ 決勝トーナメントプレーオフ進出: 50万ユーロ ラウンド16進出: 120万ユーロ 準々決勝進出: 180万ユーロ 準決勝進出: 280万ユーロ 準優勝: 460万ユーロ 優勝: 860万ユーロ 上記はステージ進出ごとに加算されることを意味している。そのためグループステージ全勝で優勝した場合の額は2291万ユーロとなる。加えて以下の額がクラブに与えられる。
過去10年のUEFAの大会におけるパフォーマンスにより定められたランキングに基づく額 最下位の額は13万2000ユーロで順位が1つ上がるたびに13万2000ユーロ加算されていく。最上位の額は422万4000ユーロ。 マーケットプール 総額は1億3950万ユーロで各国のテレビマーケット、国内カップ戦・リーグ順位、ELの成績に基づいて配分される。 結果 統計 クラブ別成績 クラブ名 優 準 優勝年度 準優勝年度 セビージャ 7 0 2006,2007,2014,2015,2016,2020,2023 インテル 3 2 1991,1994,1998 1997,2020 リヴァプール 3 1 1973,1976,2001 2016 ユヴェントス 3 1 1977,1990,1993 1995 アトレティコ・マドリード 3 0 2010,2012,2018 ボルシアMG 2 2 1975,1979 1973,1980 トッテナム・ホットスパー 2 1 1972,1984 1974 フェイエノールト 2 0 1974,2002 フランクフルト 2 0 1980,2022 ヨーテボリ 2 0 1982,1987 レアル・マドリード 2 0 1985,1986 パルマ 2 0 1995,1999 ポルト 2 0 2003,2011 チェルシー 2 0 2013,2019 アンデルレヒト 1 1 1983 1984 アヤックス 1 1 1992 2017 マンチェスター・ユナイテッド 1 1 2017 2021 PSV 1 0 1978 イプスウィッチ・タウン 1 0 1981 バイエル・レバークーゼン 1 0 1988 ナポリ 1 0 1989 バイエルン・ミュンヘン 1 0 1996 シャルケ 1 0 1997 ガラタサライ 1 0 2000 バレンシア 1 0 2004 CSKAモスクワ 1 0 2005 ゼニト 1 0 2008 シャフタール・ドネツク 1 0 2009 ビジャレアル 1 0 2021 ベンフィカ 0 3 1983,2013,2014 マルセイユ 0 3 1999,2004,2018 アスレティック・ビルバオ 0 2 1977,2012 エスパニョール 0 2 1988,2007 ローマ 0 2 1991,2023 ボルシア・ドルトムント 0 2 1993,2002 アーセナル 0 2 2000,2019 レンジャーズ 0 2 2008,2022 ウルヴァーハンプトン 0 1 1972 トゥウェンテ 0 1 1975 クラブ・ブルッヘ 0 1 1976 バスティア 0 1 1978 レッドスター 0 1 1979 AZ 0 1 1981 ハンブルガーSV 0 1 1982 ヴィデオトン 0 1 1985 ケルン 0 1 1986 ダンディー・ユナイテッド 0 1 1987 シュトゥットガルト 0 1 1989 フィオレンティーナ 0 1 1990 トリノ 0 1 1992 ザルツブルク 0 1 1994 ボルドー 0 1 1996 ラツィオ 0 1 1998 デポルティーボ・アラベス 0 1 2001 セルティック 0 1 2003 スポルティングCP 0 1 2005 ミドルズブラ 0 1 2006 ヴェルダー・ブレーメン 0 1 2009 フラム 0 1 2010 ブラガ 0 1 2011 ドニプロ 0 1 2015
注:優勝年度及び準優勝年度は、優勝が決定した年を並べている。例えば、1971-72年度王者は1972年としている。
クラブ所在国別成績 大会アンセム 大会がUEFAヨーロッパリーグになった2009-10シーズン以降、テーマ曲「UEFAヨーロッパリーグ賛歌 (UEFA Europa League Anthem) 」が使われており、試合開始前、テレビ中継開始時と終了時に流される。このアンセムには、UEFAチャンピオンズリーグアンセム とは違って歌詞は存在しない。初代アンセムは、2009-10シーズンから2014-15シーズンまでの6年間使われ、作曲はフランス のヨアン・ツバイク が担当し、パリ・オペラ座管弦楽団 の演奏によるものだった。
2015-16シーズンから2017-2018シーズンまでのアンセム(2代目)は、ドイツ の作曲家・ミヒャエル・カデルバッハ によって作曲されたもので、アップテンポや拍手をベースに、選手・サポーター・チームスタッフとの一体感を表現したものとなっていた。
2018-19シーズンからは、本大会のヴィジュアル・アイデンティティ(VI)がリニューアルしたのに合わせ、アンセムも3代目のものに一新された。現行のアンセムは、夜に行われる試合の情熱とエネルギーを表しており、高揚感を生み出す力強い楽曲となっている[7] 。
スポンサー 脚注 注釈 出典 関連項目 外部リンク グループリーグ
グループA グループB グループC グループD グループE グループF グループG グループH
決勝トーナメント
UCL - UEL - UECL
UEFAヨーロッパリーグ(2009-) シーズン 決勝
男子(選手権 , U-21 , U-19 , U-17 , NL ) - 女子(選手権 , U-19 , U-17 ) - クラブ(CL , EL , ECL , SC , YL , WCL ) AFC - CONMEBOL - UEFA